連載「食と建築をめぐる対話」(2)後編|塚本由晴(建築家)×正田智樹
イタリアの食の生産現場に訪れると、さんさんと降り注ぐ太陽の下で育てられるレモンを支えるパーゴラや、冷気からぶどうを守る象徴的なパーゴラの石柱、眼鏡が曇るほどの湿度の中で生ハムにカビを生やすための発酵・熟成室といった、美味しい食の背景には建築が関わっていることに気づいた。そこには普段目にする建築とは少…続きを読む