連載『月刊日本の団地~時代を映すダンチ12選~』vol.7 観月橋団地
前回までこのコラムでは、Vol.1~Vol.3で黎明期の団地を紹介し、Vol.4~Vol.6で、その後の進化した団地を紹介してきました。団地建設に懸けた当時の技術者たちの「夢」と「熱量」を感じていただけたのではないでしょうか。
そして時は流れ2000年代。21世紀に入ると、全国の多くの団地が建設から50年を過ぎました。どの団地でも老朽化が目立ち始め、高齢の居住者ばかりになり、空き家も増えました。戦後の住宅不足という社会課題解決のために産声を上げた団地は、今では新たな社会課題と対峙することになったのです。
その結果、解体されて建て替えられた団地も多かったのですが、なかには建て替えるのではなく、昔からある団地を活用しようとする新たな挑戦も始まりました。
「団地再生」と呼ばれる取り組みです。