今世紀はじめての、都市直下型地震ということで、その貴重な体験を後世のために残す必要があるにもかかわらず、全国のマスメディアはそれをしませんでした。
被災地では、いろいろなグループが震災の記録を残す努力をしています。その中にあっても、被災地全域にわたって、個々の動きを「市民まちづくり」としてまとめ得ることができたことは、たかく評価されるものだと確信します。
さて、私たち長田区真野地区の「真野っこガンバレ\s321D」も、震災発生50日後の3月6日から、毎週発行にこだわり、震災2周年で100号に到達しました。
学級新聞に毛の生えたようなものですが、被災者の皆さんにどんな情報でも送りたい、そして復興への励ましになればと「出すことに意義あり」の精神でガムシャラに発行してきました。
さいわい、当地区は30年も前から公害反対、地域福祉、高齢者問題など弱者を守る視点と、都会にあって田舎のような、人と人の関係を大切にするコミュニティがあったからこそ、いろいろな情報が入り、それを受け入れていただくこともできたのではないかと思います。
まだまだ仮設でご苦労されている方々、県外で苦しんでおられる方々、そして自立したとはいえ借金その他で大変な状況下の被災地で、今後も励まし合い、助け合い、まちの復興・再生がなるまで「真野っこガンバレ\s321D」を発行していきたいと考えています。
被災地各地の皆様、共にがんばりましょう。