ライフコースの変化に政策はどう向きあうか
目次
はじめに
第1章 生き方の多様化と性別役割分担
―就職と結婚意識に見られる若者の戸惑い………川口 章
1 生き方の多様化に戸惑う若者たち
2 根強い性別役割分担意識
3 性別役割分担意識の強化と結婚しにくさの関係
4 意識と現実−政策は何を目指すべきか
第2章 ポスト工業化社会の働き方
―組織主導から個人主導へ………太田 肇1「仕事」が変わり、「能力」が変わる
2 マネジメントのパラダイム転換
3 大学の役割はどう変わるか
4 新しいワークスタイルとは
5 制度や政策の見直しが不可欠
第3章 家族であることと政策のかかわりを考える
―「脱家族化」と「再家族化」をこえて………中川 清1 家族はどのように変化しているのか
2 雇用者核家族モデルにもとづく政策展開−社会保障の体系化
3 雇用者核家族モデルの揺らぎと政策対応
4 家族の関係への新たな政策−調整と介入、家族ケアへの支援
5 家族の関係を選択できる生活条件の整備
第4章 いじめや体罰にどう向き合うか
―「学校」という社会と子どもの人権………大島佳代子1 定義のあいまいさ−対策を講ずる「対象」の漠然性
2「学校」という社会の特徴
3 子どもの人権保障に対する意識の希薄さ
4 いじめや体罰をなくすために
第5章 スポーツにおける体罰問題
―愛のムチと暴力………川井圭司1 学校での体罰は禁止だが、その徹底には躊躇してきた日本社会
2 スポーツと「愛のムチ」と「体罰」と「暴力」
3 体罰・暴力根絶に向け大きく舵を切った文科省とスポーツ団体
4 スポーツの意義から暴力・体罰規制のあり方を問う
第6章 年金制度への不安・不満をどう考えるか
―事実・制度を確認し、長期的視点で考えてみよう………井上恒男1 年金制度に対する不安・不満と政策議論
2 わが国年金制度の基本的な設計
3 年金制度に対する不安
4 年金制度に対する不満:二つの損得論
5 不安・不満論から次のステップへ
第7章 誰が介護を担うのか
―「介護の社会化」のゆくえ………久保真人1 介護の社会化−介護保険制度の理念
2 介護サービス市場の実態−事業所調査
3 誰が介護を担うのか
第8章 政策学を学ぶねらい
―誰の問題を誰が解決するのか………山谷清志
1 誰の問題なのか
2 誰が解決するのか
3 誰にとっての政策効果なのか
4 わたしたちの日常と政策学のかかわり
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