まちづくりコーディネーター
目次 まえがき 序 「まちづくりコーディネーター」とは(リム ボン)
「まちづくり」とは何か?/「まちづくり」は公益活動である/「まちづくり」の先駆者たち/コーディネーターの必要性/理論と実践 −鶴見和子の内発的発展論とオバマ大統領の経験−
1部
市民社会における地域まちづくりのプレイヤー
1 まちづくりとつながった景観政策(リム ボン/寺本健三)
1 景観政策よりも建築デザインが主流であった時代明治の近代建築/昭和初期の町並みと景観保護活動/戦後から高度成長期まで/高度成長期以降(バブル期まで)/戦後の景観政策の芽生えと町並み保全
2 社会問題としての景観破壊
−市民の関心の高まりと行政の役割−成熟型市民社会の到来/論争なき「景観論争」への疑問/市民が壊した京都の町並み/町並みは市民の財産か、それとも建築の自由か
3 新景観政策誕生の背景市民意識の変化/北部保全・都心再生・南部創造という大方針/景観法成立と京都市の動き
4 新景観政策の具体化における
行政と市民とのやり取り建築物の高さ規制の引き下げ/建築物のデザイン基準や規制区域の見直し/眺望景観・借景の保全/屋外広告物対策の強化/歴史的建造物の保全
5 景観政策から景観まちづくりへ2 テーマコミュニティと地域社会をつなぐ町家再生
(朝倉眞一/木下良枝/木勝英)1 京都の町家町家とは?/京町家を取り巻く現状と課題
2 市民・職能団体と行政・そのネットワークによる
取り組み市民による調査などの初期の取り組み(平成9年〜12年)/情報発信が進んだ第2期の取り組み(平成13〜16年)/ネットワークが本格化した第3期の取り組み(平成17〜21年)/第三者機関である「まちセン」の取り組み
3 テーマ型まちづくりと地域まちづくりの接点
−次の10年を見据えた展開−人のつながりを生む町家暮らし/「町家所有者・居住者の集い」に見る所有者・居住者の相互のつながりが生み出すもの/広がりゆくネットワーク
3 住民自治組織とまちづくり(田中志敬)1 重層的な京都の地域コミュニティのしくみ地域コミュニティ:町内と(元)学区/京都の地域コミュニティの組織:町内会・各種団体・自治連合会
2 地域運営の課題と新たな展開地域の課題と現状/地域コミュニティを担う組織の多様な展開
3 地域まちづくりと専門家、コーディネーターの役割2部
住民・企業・行政の協働の現場から4 コミュニティのエンパワメント
−京都の地域まちづくりの事例から−事例地域の位置づけと比較(田中志敬)事例 有隣学区のまちづくり
−学生からの刺激で担い手の背中をそっと押す−(醍醐孝典)マンション住民との交流とまちづくりヴィジョンの作成/コーディネーターの視点から
事例 城巽学区のまちづくり
−持ちつ持たれつ、楽しさを軸に、さまざまな人をまきこんでいく−(佐藤友一)楽しさが根底に流れるまちづくり/コーディネーターの視点から
事例 本能学区のまちづくり
−地域性あふれる交流事業で転機を生み出す−(相良昌世)「住みたいまち、育てたいまち、働きたいまち・本能」をめざして/本能のまちに咲く"のれんの華"/コーディネーターの視点から
事例 立誠学区のまちづくり
−行政の参加をうまく引き出す−(佐藤友一/木勝英)悪循環を断ち切るまちづくり/コーディネーターの視点から
事例 小野郷学区のまちづくり
−身体を動かし同じ作業・同じ時間を共有する−(朝倉眞一)小野郷小学校の活用から将来に向けて −休耕田活用プロジェクト−/コーディネーターの視点から −若い世代との共同作業がもたらしたもの−
事例 西竹の里テラスハウス地区
−行政の言葉を翻訳・解釈して伝える−(森川宏剛)きっかけは近隣へのマンション立地/取り組みの丁寧さが合意形成の秘訣/コーディネーターの視点から −住民と行政のつなぎめ役−
5 企業とのパートナーシップのつなぎ役
−地域と共生する住宅づくりから−(大島祥子)1 まちづくりと企業活動の接点企業のまちづくり参加は可能なのか/京都の事業所・企業の現況
2 「まちセン」が取り組んだ
地域共生型の住宅づくり事業地域共生型土地利用とは/3つの地域共生型土地利用プロジェクト
3 アーバネックス三条
−地域住民と開発事業者のつなぎ役−4 「まちなみ住宅」設計コンペ
−事業者と地域まちづくりのつなぎ役−5 京都まちなかこだわり住宅
−京都の多様な力と住宅づくりのつなぎ役−6 企業参加型まちづくりにおける
コーディネーターの可能性企業参加型まちづくりを推進するための要件/企業参加型まちづくりを契機に生まれた新しい胎動/事業者ネットワーク型NPOを母体とした活動も有効/企業のネットワーク、人的資源を結ぶコーディネーターが求められている
6 行政マン・コーディネーターの可能性地域まちづくりに行政がどう関わるのか
(寺本健三/北川洋一)「まちづくり」をどう定義するか?/地域まちづくりの中での行政の役割・可能性 −行政ができること、行政だからできること−/行政に求められる変化とは −パートナーシップ型行政の構築に向けて−
事例 「嵐山さくらトイレ」
−初めて捨てた「杓子」と「定規」−(北川洋一)トイレにまつわる行政担当者の苦悩/「杓子定規」に替わる「魔法の杖」?/魔法の力を凌駕する「信頼」の力
事例 西大路駅周辺地区のまちづくり
−住民・企業の行動に行政が呼応する−(木勝英)目の前の問題解決なくして地区整備計画は始まらない/路上放置自転車をなくそう!/パートナーシップの成果としての本設駐輪場の整備/駐輪場開設時にお客さんの列が!/インタビュー
事例
コミュニティ力の向上をめざした都心部の地区計画
−行政マンとして地域に呼びかけ組織的に取り組む−(木勝英)地域に呼びかけた地域協働型地区計画の取り組み/行政マンとしてどこまでできるのか?
事例 東山区のまちづくり
−区役所は「タテ」を「よこ」につなぐコーディネーター−(佐藤友一)いきいきネットワークの活動支援/いきいきネットワークの活動例/行政主導から地域主導へ/地域の成熟度に応じた行政の役割/危険家屋対策と空家を発生させないまちづくり/地域まちづくりに対しての行政の役割
終 まちづくりコーディネーターの技を磨く(森川宏剛)まちづくりコーディネーターの役割/まちづくりコーディネーターとは誰か/まちづくりコーディネーターの職能
●徹底討論 ! まちづくりコーディネーター悲喜こもごも 注・出典
コミュニケーション能力を磨く(あとがきにかえて)(リム ボン)
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