1.近代化の象徴として「藤島亥治郎先生 百寿をお祝いする会」報告/第5回歴史・文化のまちづくりセミナーご案内
19世紀末の開国以来、日本は国を挙げて急速な近代化を図りました。当時、近代化は即ち西洋化であり、生活全般の器である建築は、最も分かりやすい、近代化の象徴となりました。
その結果、明治以降、日本各地で、特に東京で、たくさんの洋風近代建築が建てられました。
初めは進歩の象徴であった近代建築も、時と共に一般に受け容れられるようになり、近代建築はより馴染みあるものへと変わっていきました。
しかし、大正12年の関東大震災、昭和に入っての2回の世界大戦により多くの近代建築が消失してしまいました。
幸いにして震災や戦災による消失を免れた近代建築も、戦後の高度成長期や、バブル経済期の開発によって、多くが失われてしまいました。
当研究会の調査によれば、ここ20年間で60%程度が解体されています。
2.残したい東京の近代建築
解体される近代建築が多い中で、当会では、「残したい東京の近代建築 100選」を皆様のご意見により選出したいと思います。選出されたものは、登録文化財として推薦するなど、近代建築の保存のために各方面でアピールしていきたいと思います。
21世紀へ近代日本の歴史を伝えるために、皆様のご応募をお待ちしております。
登録文化財として答申された日本工業倶楽部
─ 記 ─
@応募期間:平成11年5月〜10月
A応募方法:・郵送又はFAXにより当会まで。
・1回の応募につき推薦する近代建築を20件以内記入して下さい。
・応募は何回してもかまいません。
Bその他:応募者の中から抽選により景品を出す予定です。
「歴史・文化のまちづくり研究会」
FAX申込 FAX:03−3814−3594
歴史・文化のまちづくり研究会/学芸出版社