条例による総合的まちづくり

書 評

『地方自治職員研修』(公職研) 2003.3
 法に縛られて、画一的になりやすく、また縦割りの弊害を受けた従来の都市づくり行政を越え、地域の個性を活かした特色ある都市づくりを行うため、各地で条例の制定・運用がさまざまに工夫されている。その方法論として、都計法・建基法など個別法に基づく委任条例や地自法に規定された自治権による自主条例があるが、本書では特に、そうした二つの類型の条例の連携・一体化によってなる、実効性と総合性、独自性を兼ね備えたまちづくり条例に着目。事例も豊富に解説していく。