聴く!技術士二次試験 論文のツボ
おわりに
ここまで読んでこられたあなたは、自分の人生における技術士取得の意義を明確に意識できたことであろう。そして、技術士の取得に向けて必要な努力をする覚悟があるのだろう。私は、そんなあなたのサポーターとなれたことを、心の底からうれしく思う。ありがたくも思う。自分自身と向き合って、覚悟を決めて路を切り開こうとするその瞬間に立ち会えたことに、感動すら覚える。
あなたは、おそらく、本書を購入するときに、少々迷いがあったはずだ。「本当にこんな本が参考になるのか?……でも……」と。しかし、あなたは購入した。そして、ここまで読み進めてきた。つまり、小さな行動を起こしたのである。
行動を起こしたということは、その前に、小さいながらもあなたが自分の意思で“決心”というプロセスを通過しているということなのだ。
決心できる人は強い。決心できる人は、そのように活路を自分で切り開ける人なのだ。
あなたは、おそらく技術士に合格するだろう。少なくとも、決心する前と今とを比べると、その確率は格段に上昇しているはずだ。
なぜなら、あなたは、あなた自身の人生をより良くするために、技術士試験の合格という目標を明確に位置付けることに成功し、そして、その目標を実現するために必要な行動を起こす決心を、固めることができたからである。
あなたは、きっと有意義な人生を送れるはずだ。あなたなら、家族を幸せにしてあげることができるはずだ。あなたは、この資格試験を、そのための一つの試練として受け止めて、是非その試練を乗り越えていただきたい。乗り越えた試練は、一生、あなたを裏切らないのだから。
さあ、山の頂はもうすぐそこです。
いきましょう。上りましょう。
そして、来年から人生の新たなステージに立ちましょう。
最後になりますが、私がお世話になった且O協精機製作所(現 日本電産サンキョー梶jおよび鞄結梵ン計事務所の皆様に深く感謝申し上げます。この書のベースになったあらゆる経験は、あなた方から教わったものです。感謝が絶えることはありません。
そして、学芸出版社編集部の井口夏実様と中木保代様、あなた方の導きによって、この書をまとめることができました。ありがとうございました。
2011年 2月 山崎恭司
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