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はじめに|なぜ小さな空間から都市をプランニングするのか
  
 1章 小さな空間のつくり方から学ぶ
1・1 前例によらない行政の挑戦
@ 問題なくつくるという固定概念を外す|なぎさのテラス(大津市) 
  ―― 都市公園への商業施設導入による水辺の暮らしづくり 
A 見えない資源を見つける|道後温泉(松山市) 
  ―― 県道から市道への付け替えによる広場化 
B 都市計画遺産を現代的に再生する|みなと大通り公園(鹿児島市) 
  ―― 戦災復興道路の遊歩道化 
C 余白をデザインする|KIITO(神戸市) 
  ―― 点から面への波及を目指す都市施設の計画プロセス 
D 永続性を前提としない|まちなか防災空地(神戸市) 
  ―― 密集市街地に寄り添う暫定的な空地整備事業 
E 空き地のままの豊かさを見せる|みんなのひろば(松山市) 
  ―― 社会実験から定着へ、商店街活性化の一手 
1・2 ビジョンを示す民間の選択
F 水辺の魅力をまちにつなぐ橋|浮庭橋(大阪市) 
  ―― 官民協働で想いを継いでいく計画のリレー 
G 地域のビジョンを実践でかたちづくる|丹波篠山(丹波篠山市) 
  ―― 里山暮らしの景観が積層する空き家再生の面的展開 
H 民有地をまちに還元する|北加賀屋(大阪市) 
  ―― 地主の心意気が生む工場遺産の創造的活用 
1・3 自負心が支える市民の営み
I 攻めの対話で継承する|姉小路界隈(京都市) 
  ―― 規制と協議で守りながら開くまちなみと暮らし 
J まちのベクトルを上向きにする|仏生山まちぐるみ旅館(高松市) 
  ―― ゆっくり育てる暮らしこそ消費されないまちの魅力 
K 3uからはじめるまちづくり|おやすみ処ネットワーク(戸田市) 
  ―― 高齢者や移動制約者のおでかけを支援するベンチ群 
L 都市を読み、文化的に暮らす拠点|コトブキ荘(豊岡市) 
  ―― 地方小都市のサロン的古民家シェアスペース 
M 隙間の活動を地域価値として見出す|五条界隈(京都市) 
  ―― 小商いからはじまるエリアリノベーション 
N 余地でつむがれる地域の意図|奈良町(奈良市) 
  ―― 制度的余地と空間的余地の掛け合わせ 
O 建物とその先の時間も引き受ける|善光寺門前(長野市) 
  ―― 地域社会と関わる空き家活用モデルの作法 
2章 小さな空間と大きな都市の関係をとらえる
プランニングを進める空間的技法と計画的思考の両輪 
2・1 デザインスキーム|低成長期の都市を変える空間的技法
2・2 プランニングマインド|都市全体を見つめる計画的思考
3章 小さな空間から都市をプランニングする
小さな空間の価値を大きな都市につなげる10の方法 
3・1 小さな空間を連帯させて都市の効果を高める
@ 都市の「ツボ」を探す 
A 空間を地域に開く 
B エリアの外側への影響を踏まえる 
3・2 小さな時間を積み重ねて都市の魅力を育てる
C テンポラルな空間がつくりだすもの 
D 「計画」をリノベーションする 
E ゆっくりと時間をかけて育てる 
3・3 小さな共感を生むことで都市の全体像を描く
F プロセスそのものを目的にする 
G 行政のリーダーシップからフォロワーシップへ 
H ユニバーサルからダイバーシティに向けて 
I まちに対する期待を高める
  
おわりに|都市の未来に対する期待と自負 
              
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