コミュニティと共生する地熱利用
エネルギー自治のためのプランニングと合意形成

もくじ


序 進化し続ける日本の地熱利用


第1章 いま、なぜ地熱発電か

1.1 エネルギー資源としての地熱

1.2 地熱資源利用の基本的な仕組み

1.3 欠かせないコミュニティづくりと合意形成



第2章 地域の挑戦に見る、持続可能な開発の道筋

2.1 これまでの日本の地熱発電

2.2 制度改革と技術開発
  1 地熱発電を後押しする制度改革と支援策
  2 地熱利用を後押しする技術開発

2.3 事例編T:地域主導の小型地熱開発
  1 小浜温泉バイナリー発電所(長崎県雲仙市)
    ──未利用温泉熱を活用した地域活性化
  2 土湯温泉バイナリー発電所(福島県福島市)
    ──震災復興から域内経済循環へのリーダーシップ
  3 わいた地熱発電所(熊本県阿蘇郡小国町)
    ──合弁会社設立による地域自治の明確化

2.4 事例編U:地域と共生する大型開発
  1 上の岱地熱発電所(秋田県湯沢市)
    ──地元企業と地域の信頼関係が可能にした新規開発
  2 山葵沢地熱発電所計画(秋田県湯沢市) 
    ──地熱開発における環境アセスメントの適用

2.5 事例編V:自治体が主導する大型開発
  1 八丈島地熱発電所(東京都八丈町)
    ──地熱利用により加速する島の持続可能性
  2 自治体が地域とともに創る地熱発電(富山県立山町・大分県九重町・北海道壮瞥町)




第3章 共生に向けたコミュニティづくりの手法

3.1 実践を後押しする制度づくり・人づくり
  1 社会のリスク認知とコミュニケーションの重要性
  2 環境省地熱ガイドラインを越えて
  3 計画の担い手づくり:多様な主体の関与を促す協議会
  4 市民参加と合意形成のプロセス
  5 環境アセスメントを応用したリスクコミュニケーション

3.2 海外のプランニングと合意形成からビジョンを描く
  1 アイスランド
    ──オイルショックから地熱へ。地域社会と共生する地熱利用大国
  2 ニュージーランド
    ──効率的な合意形成を可能にするプランニングシステム
  3 アジア諸国
    ──問われる政府のリーダーシップ

3.3 「地熱立国」へ向けて
  1 人をつくる制度づくり
  2 多様な主体の協働による持続可能な地熱資源利用の実現




あとがき

用語解説