地域プラットフォームによる観光まちづくり
マーケティングの導入と推進体制のマネジメント

あとがき


 本書は、経済産業省「体験交流サービスビジネス化研究会」(2007年)、観光庁「持続可能な観光まちづくり事業体の創出支援調査」(2009年)における議論が出発点となっている。
 執筆にあたっては、北海道大学観光創造専攻の石森秀三先生、佐藤誠先生をはじめ観光創造研究センターの先生方、都市計画家の蓑原敬先生、まちづくり専門家の林泰義さん、工学院大学の後藤治先生、京都府立大学の宗田好史先生、流通科学大学(当時)の高橋一夫先生、筆者が兼任講師を務める立教大学観光学部の安島博幸先生、そして日本観光振興協会の見並陽一理事長、長嶋秀孝常務理事、観光地域づくりプラットフォーム推進機構の清水愼一会長をはじめ、鶴田浩一郎さんや井手修身さん、久米信行さん、畦地履正さん、田村孝次さんら同機構のみなさんから多くのご指導をいただいた。さらに、本書で事例を紹介させていただいた観光まちづくり組織のリーダーのみなさんほか、全国各地の現場で日々汗を流している、数え切れない多くの方から貴重な情報や有益なアドバイスをいただいた。あらためて、お世話になったみなさんに御礼を申し上げたい。
 本書は2010年に出版を予定していた。それが2年半も遅れたのは、ひとえにわたしの怠惰な性質によるものだが、粘り強くわたしを励まし続けてくださった学芸出版社の前田裕資さんの心遣いときめ細かな指導なくして本書は誕生しなかったことを付記しておきたい。
 本書が、地域主導型観光振興のブレイクスルーに向けた新たなステージへの出発点になることを願っている。
2013年1月21日 大社 充