田舎の宝を掘り起こせ
農村起業成功の10か条

編者

曽根原久司(そねはら ひさし)
「NPO法人えがおつなげて」代表理事。大学卒業後、ミュージシャンとして活動。その後コンサルティング会社勤務などを経て独立。経済バブルの崩壊後、銀行などの経営指導を通して日本の未来に危機を感じ、その再生モデルを模索すべく山梨県白州町(現北杜市白州町)に移住。自ら農業・林業に携わりながら2001年に「NPO法人えがおつなげて」を設立。「村・人・時代づくり」をコンセプトに都市農村交流事業をはじめとするソーシャルビジネスを展開している。内閣府の地域活性化伝道師、やまなしコミュニティビジネス推進協議会会長、山梨県立農業大学校講師などを務めている。著書に『日本の田舎は宝の山─農村起業のすすめ』(日本経済新聞出版社)がある。

NPO法人えがおつなげて
農業を中心に地域共生型のネットワーク社会を作ることを目的に2001年に設立、「村・人・時代づくリ」を行っている。「えがおの学校」「えがお大学院」などで都市農村交流マネージメントコーディネーター、農村起業家などの人材育成事業を実施。山梨県北杜市の増富地区などを拠点に、耕作放棄地を開墾して「えがおファーム」を開設。農業研修生や農業体験の受け入れ、農産物の栽培・販売など行っている。また企業と連携してCSR活動、農商工連携活動などで耕作放棄された棚田や畑を再生し、都市での農産物販売、社食利用、加工品化などを進めている。小中学生の農業や森林体験、企業研修会などの活動で年間約5000人以上が北杜市を訪れ、地域住民との交流が行われている。行政・大学・企業との連携による自然エネルギー開発や森林資源活用事業も手がけている。

著者

杉本 淳(すぎもと じゅん)
「NPO法人じゃばらむら」理事長。平成23年度まで「NPO法人えがおつなげて」理事兼事業マネージャーおよび「えがお大学院社会起業家支援コース」コンサルタント役を務める。大学卒業後、コンサルティング会社ランドブレインにて都市計画・地域再生プロジェクトに取り組み全国を奔走。現在、ソーシャルビジネス部門の起業家育成、農山漁村の活性化支援、地域産品開発・ブランド化、バイオマス等の自然エネルギーの事業化、農村漁村活性化事業のセミナー指導などさまざまな取り組みを行っている。NPO法人農商工連携サポートセンター理事、ランドブレイン株式会社経営顧問、農林水産省農林水産物・食品地域ブランド化支援アドバイザーも務めている。

矢崎栄司(やざき えいじ)
アースワークルーム代表。平成23年度まで「えがお大学院社会起業家支援コース」コンサルタント役を務める。長年有機流通・有機農業にかかわり、有機の里づくり、有機食品ビジネス、放牧農場づくり・有機畜産化などに取り組み、自然共生農業・動物福祉を推進する活動を行っている。NPO法人農商工連携サポートセンター理事、アグリネイチャースチュワード協会事務局長、農業と動物福祉の研究会世話人、カナダのNPO法人Earth Works Institute N. P. O. 発起人・理事を務める。著書に『緑の企業になる方法』『危機かチャンスか 有機農業と食ビジネス』(ほんの木)、『あなたにもできる「おいしいね!」と喜ばれる食ビジネス7つの秘訣』(誠文堂新光社)などがある。