観光まちづくりのエンジニアリング
観光振興と環境保全の両立

目 次


はじめに

第1章 持続可能な観光まちづくりとエンジニアリング

1 持続可能な観光まちづくりとは?
2 「環境容量」という考え方
3 旅行者にユニバーサルな場づくり
4 観光の魅力は、地域住民の「おもてなし」の心
5 観光まちづくりの担い手
6 観光まちづくりの地域間競争
7 “見”る時代から“観”る時代へ
8 持続可能な観光まちづくりに必要なエンジニアリング

第2章 観光まちづくりにおける環境の維持

1 環境容量の概念
2 世界遺産と環境の維持
3 世界遺産・知床の現状
4 環境容量の算定方法
5 観光まちづくりにおける環境維持の概念
6 環境水準をチェックするモニタリング
7 海外における環境容量管理手法の事例
8 環境を維持するための対策

第3章 生活インフラと観光まちづくり

1 生活インフラとは何か?
2 日本の生活インフラの整備水準
3 観光まちづくりと生活インフラの量と質
4 旅行者が生活インフラを支える
5 観光まちづくりに関するアンケート結果からの考察
6 通信インフラを活用した観光まちづくり

第4章 観光まちづくりにおける交通計画

1 観光地での渋滞をなくす取り組み
2 交通まちづくりから見た観光
3 交流人口で地域交通を再生する

第5章 観光地のごみ対策・トイレ整備

1 観光地におけるごみとトイレの問題
2 「おもてなし」の心とごみ・トイレ対策
3 ウォルデン湖(アメリカ)での取り組み
4 ごみ対策
5 トイレ対策
6 富士山での取り組み
7 ごみ処理費用は誰が負担すべきか
8 観光まちづくりと循環型社会

第6章 観光地の水環境の保全・改善

1 水環境とその評価
2 水環境の保全技術
3 湖沼の事例
4 河川の事例
5 海辺の事例
6 湧水や谷戸の事例
7 「雑木林とせせらぎのあるまちづくり」への提案
8 持続可能な観光まちづくりと水環境の保全

第7章 観光地における大切な景観

1 景観づくりの歴史
2 景観法による景観形成
3 観光地における代表的な景観
4 観光地の眺望景観
5 河川・水辺景観を活かす
6 道路景観を活かす
7 歴史的景観を活かす
8 観光地の賑わいを前提とした景観づくり

第8章 持続可能な観光まちづくりに必要な資金の調達・確保

1 観光まちづくりの収入と費用のバランス
2 ロジカルフレームワーク
3 観光まちづくりの地域活性化への効果
4 観光まちづくりの地域への経済効果を把握する
5 観光まちづくりのための費用の把握
6 観光まちづくりの費用と効果の比較
7 観光まちづくりの費用を確保するための方策
8 観光まちづくりに必要な経済的仕組み

第9章 持続可能な観光まちづくりへの第一歩

1 地域住民が参画する観光まちづくり
2 地域を変える「創発プロデューサー」
3 持続可能な観光まちづくりの実践
4 「私」が育てば、地域は変わる
5 観光振興と環境保全の両立を目指して

あとがき