都市の自由空間
街路から広がるまちづくり
目次 はじめに
第1章 一筋の道の延長上にはさまざまな道的空間が連なっている1 道の形態のいろいろ一筋の道 ニュータウンの道 庇のある道 私道 地下街 複合商業ビルのなかの通路 法律と道
2 道を利用するさまざまな形態自動販売機 アンデスの街路市 京都の街路市 移動商 カフェテラス 利用規制 モール(遊歩道)
第2章 古来、道は空地であった 1 江戸の街路平安京の街路 占拠される都大路 近世諸都市の街路 江戸の街路
2 江戸の街路規制牛馬や車輌の通行 振り売りや露店商 道にはみ出す商品 小建築物による占用 家々の庇 道路の占用許可 火災時の街路 街路の整備 外国使節の来朝
3 空地としての街路の性格町と街路 街路管理の主体 町の庭としての街路 江戸の街路と現代都市の街路
第3章 空地は集住のための装置である 1 原初的集落の空間構成縄文集落 集落をシンボライズする空地 円形空地の意味と役割 住居に付属する空地
2 都市──連鎖する集落バリ島の二つの集落 通行のための専用空間 中世都市の街区 空地性をもつ街路
第4章 都市に人びとが参集する空間が確立した1 人びとをひきつける空地祭祀の空間の発生 交易の空間 社交の空間 娯楽空間の成立
2 近世大都市の娯楽空間遊山の空間 社寺境内 社寺境内の娯楽空間化の背景 空地の娯楽利用 河原 葭簀張り盛り場の消滅 京都・新京極 東京・浅草
3 娯楽空間の特性集住とコミュニケーション 空地性と無主性 空地の利用と管理 空地のもたらす界隈性
4 ヨーロッパ都市の広場アゴラとフォルム 広場の展開 日本の広場
第5章 現代都市における自由空間 1 自由空間とは変貌する都市空間 新しい空間概念の必要性 自由空間の概念 自由空間の二つのルーツ
2 近隣型自由空間街区の高密化 住宅に付属する空地 マンションの入口や通路をもっと豊かにできないか 公園の中の塔 戸外や共用の空間にも関心を向けよう 高層住宅の自由空間 自動車の増加と子供の遊び場 街路の重要性
3 繁華地区型自由空間日本の盛り場の特徴 商店街と商店の新陳代謝 複合商業ビル 疑似街路の管理 複合商業ビルの空間変化のフレキシビリティ 地下街の空間的特質 ショッピングセンター
4 公園と水辺小公園整備の限界 公園の新しいニーズ 人々が集う公園を目指す 京都・鴨川の床と大阪の蛎舟
第6章 自由空間づくりの物語 1 都心における自由空間づくり旭川買物公園 星が丘テラス 新天町商店街 リバーカフェと水上テラス OCATモールとポンテ広場 屋台村:ホーカーズ・ビレッジ 北国の屋台村
2 アーケード:街路をとり込んだ商業空間の可能性近代日本のアーケード街 日本の近代アーケードのモデル パリのパッサージュ 台湾のアーケード 心斎橋筋商店街 アーケード街の展開 注釈 おわりに
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