日本型まちづくりへの転換

ミニ戸建て・細街路の復権

書 評
『新建築』(叶V建築社) 2007.9
 街を一掃する都市型再開発プロジェクトと対極の「日本型のまちづくり」の提唱。「日本型の街」とは、「狭い道路、小さな敷地、そして、その上に建つ独立建物によって構成される街」だという。この自動車が使われる以前に形成された街を、道路拡幅して再編することなく、建物の防災性能を上げ、環境を維持しながら継続する。小さな投資によって部分から更新・管理できる、小さな敷地や建物の利点を生かしたミニ戸建てなど、ピンポイントなまちづくりは、うまくすれば都市の持続性を高めるひとつの方法となるのかもしれない。
(SS)