歴史的遺産の保存・活用とまちづくり 改訂版

もくじ

第T部  これからの「まちづくり」と歴史的遺産の保存・活用

1・1節 歴史的遺産の保存・活用・再生を進めるために 大河直躬
1. なぜ歴史的遺産を保存するのか
2. 社会・文化の変化と保存の関係
3. 歴史的遺産の活用・再生とは何か
4. 活用・再生の効果と楽しさ
1・2節 歴史的遺産の保存施策の発展 苅谷勇雅
1. 歴史的遺産の保存施策の動向
2.文化財建造物の登録制度による保存と活用
3. 伝統的建造物群保存地区の発展と歴史的遺産の保存
4. 歴史的遺産の総合的な保存・活用をめざして
1・3節 これからの都市計画と歴史的遺産の保存・再生 岡ア篤行
1. 歴史的遺産概念の拡大と都市計画
2. 保存・再生の目的の変遷
3. 歴史性を考慮した都市計画の手法
4. 保存・再生・活用を進める主体
5. 今後に向けて
1・4節 米国における近代建築の保存・再生の考え方 金出ミチル
1. 保存から再生へ
2. 保存の始まり:栄光の記憶と伝統へのあこがれ
3. 保存のかたち
4. 現代の保存としての「再生」
5. 再生された建物:ニューヨーク市の事例
6. 保存による地区再生
7. 変わりゆく世界の中で
8. 「近過去」の建築の保存
9. これから
第U部 歴史的遺産の活用・再生の手法

2・1節 個々の歴史的遺産の活用手法 蓑田ひろ子
1. 活用の多様な可能性
2. 活用目的の種類
3. 活用の形態
4. 活用の具体的な事例
5. 景観教育
6. 今後の課題
2・2節 近代に建てられた建築の保存・再生の技法 梅津章子
1. 日本における近代建築と都市景観
2. 近代建築とは
3. 近代建築の再生の展開とその手法
4. 近代建築の保存・活用・再生の問題点
5. 近代建築の保存をとりまく状況
2・3節 町家再生の実際と課題 八木雅夫
1. 京町家再生ブーム
2. 出石城下町における町家の再生
3. 住み手がつくり手と一体になって進める民家再生の試み
4. 再生された町家,民家に対する居住者評価
5. 兵庫県のヘリテージマネージャー
6. 再生町家などを活用した福祉施設
7. 町家再生によりまちづくりの拠点が生まれる
2・4節 茅葺き建物の保存と活用 日塔和彦
1.茅葺きの発生と地方色
2.茅葺きの再評価
3.日本の茅葺きの現況
4.環境と茅葺き
5.ヨーロッパに茅葺き保存の方法を学ぶ
6.日本の景観保全と茅葺き
2・5節 歴史的遺産の地域的活用手法 三舩康道
1. 活用を点から面に進める各種手法
2. 成功事例の紹介
3. 史跡保存と都市計画
4. 歴史的遺産の保存・活用に関連する各省庁の事業
2・6節 NPOの活動の意義と展望 後藤 治
1. NPOと歴史的建築物
2. NPOの役割
3. NPOの活動実態
4. NPOの存在形態
5.中間組織
6.海外の先進事例−今後必要とされるNPO活動
2・7節 活用を支える防災 三舩康道
1. 歴史的建造物の災害対策
2. 個別的対応
3. 地区的対応