新版 まちづくりの経済学

目次

第1章 経済学の考え方

1・1 機会費用という概念
1・2 お金の時間的価値
1・3 市場の失敗・政府の失敗
付論1 混雑の社会的費用:交通混雑の外部性の検討

第2章 最適な投資の決め方―DCF法

2・1 キャッシュ・フローの重要性
2・2 不動産需要と開発
2・3 投資の評価方法―簡便法
2・4 投資の評価方法―DCF法
2・5 割引率の決め方
2・6 投資評価におけるリスクとインフレーションの扱い方
2・7 キャッシュ・フロー(DCF法の基本)についての補足説明
2・8 投資のレバレッジ効果について
付論2 解説:不動産の証券化について

第3章 望ましい公共投資の決め方―費用便益分析(CBA)

3・1 公共事業の問題点と費用便益分析の役割
3・2 社会的厚生水準の極大化
3・3 費用便益分析の基本―便益
3・4 費用便益分析の基本―費用
3・5 費用便益分析の手順
3・6 費用便益分析の進め方の簡単な例
3・7 非市場財の価格付け
3・8 政策づくりへの応用

第4章 都市開発のメカニズム―土地の価値・公共投資・アメニティ

4・1 建物の経済的寿命―日本の建物の寿命はなぜ短い
4・2 需要が決める建築投資の最適規模と土地の価値
4・3 土地の価値に影響する立地条件
4・4 計画規制は土地の価値にどう影響するか
4・5 公共投資は土地の価値にどう影響するか

第5章 まちづくりを阻害するものは何か―土地投機と税制

5・1 日本の土地問題
5・2 土地の留保需要と市場供給
5・3 投機需要とキャピタル・ゲイン課税
5・4 その他の税制の問題点
5・5 土地問題の解決がもたらす問題

第6章 都市はなぜ大きくなるのか―都市化と逆都市化

6・1 都市の土地利用と地価
6・2 都市の成長と衰退
6・3 都市成長の制約と衰退要因
6・4 先進国の逆都市化現象
付論3 リボン・ディベロップメントがもたらす地方都市の衰退

第7章 経済学は美しい街をつくれるか―高齢社会に向けて

7・1 高齢社会とまちづくりの課題
7・2 まちづくりにおける経済学の限界
7・3 美しいまちをつくる

コラム
 知的所有権の限界費用
 新行政経営と費用便益分析
 ゼロ金利なら理論上の地価は無限大!?
 不動産の証券化は救世主になるか
 無駄な公共事業をやめるには
 PFIで何かが変わる?
 自由放任・規制緩和が最高?
 建物の寿命を縮める都市計画
 ニュー・アーバニズムってなに
 地価の下落は本物か?
 キャピタル・ゲイン課税のリアリティは
 「都市再生」について
 ヘドニック・プライスについて
 アメニティは経済に効く?
 都市計画家vs経済学者
 経済が先か、美しさが先か