エコロジーと歴史にもとづく地域デザイン


著者紹介
陣内秀信 [プロローグ/4章]
1947年生まれ。法政大学工学部建築学科教授。東京大学卒業後、73年イタリア政府給費留学生としてヴェネツィア建築大学に留学。ユネスコのローマ・センターを経て76年に帰国。東京大学大学院工学系研究科修了・工学博士。専門は建築史・都市史。

ドナッテラ・カラビ [1章-1]
1946年生まれ。ヴェネツィア建築大学都市史教授、同大学自然科学担当副学長。2002年以降、ヴェネツィア高等大学院国際博士課程「建築・都市史、芸術科学、修復」プログラムのディレクター。欧州都市史学会(EAHU)前会長、現在、イタリア都市史学会(AISU)会長、欧州科学財団の「都市と文化交流」に関するグーループ代表。ヴェネツィア、イタリア都市、欧州都市の歴史に関する多くの著書がある。

リニオ・ブルットメッソ [1章-2]
1948年生まれ。ヴェネツィア水都国際センター所長、ヴェネツィア建築大学建築学部都市計画学科教授。都市のウォーターフロント再生と水上都市デザインに関する著作が多い。専門は都市計画。

阮 儀三 [2章]
1934年生まれ。上海同済大学建築与城市規劃学院教授。現在、蘇州、杭州、紹興、寧波、安陽、平遥、麗江の各政府顧問、中華人民共和国歴史文化名城保存専門家委員会委員、中国都市計画学会歴史文化名城学術委員会副委員長等を務める。専門は都市計画・保存計画。

スワタナ・タダニティ [3章]
1946年生まれ。チェラロンコーン大学建築学部都市地域計画学科助教授、同大学社会研究所学術研究局副局長。専門は環境マネジメント、都市計画。

神田 駿 [5章]
1941年生まれ。マサチューセッツ工科大学建築・都市計画学科教授、早稲田大学理工学部総合研究センター客員教授。ハーバード大学建築学科修士課程修了。MITで教鞭をとる傍ら、Kanda Associates Architects Inc.を設立。専門は都市デザイン。

エクハルト・ハーン [6章]
1942年生まれ。ドルトムント大学教授。ベルリン工科大学で建築・都市計画を学び、同大学助教授を経て、都市計画事務所エコシュタット代表を務める。1980年代に「エコロジカルな都市再編」の理論を掲げ、建築物から近隣地区、市街地レベルまで様々なプロジェクトを指揮する。専門は都市計画・環境生態学。

パオラ・ファリーニ [7章]
1942年生まれ。ローマ大学建築学部都市計画教授、「庭園建築及びランドスケープ・デザイン」大学院コーディネーター。フランス都市計画研究所(IFU)客員教授(1994〜95)、パリ・ベルヴィル建築学校客員教授(1997〜現在)、国際交流基金招待教授(2000〜01)、全国歴史的芸術的都市協会(ANCSA)国際関係委員長。歴史都市・文化景観のアクティブ保存に関する多数の著書、調査計画がある。

佐藤典人 [エピローグ]
法政大学文学部地理学科教授、法政大学通信教育部部長。1976年法政大学人文科学研究科地理学専攻博士課程修了。文学博士。78年法政大学文学部地理学科専任講師に着任し現在に至る。97〜98年ニュージーランド・オタゴ大学客員教員。専門は自然地理学(気候学)、特に都市気候、水文気候。

●コラム●
堀川三郎 [1章]
法政大学社会学部助教授、環境社会学会運営委員。1994年慶應義塾大学大学院博士課程修了。慶應義塾大学非常勤講師、千葉大学助手、東京大学客員助教授などを経て現職。ハーバード大学ライシャワー研究所客員研究員(2004〜06年)。専門は環境社会学、都市社会学。

永井 進 [1章]
法政大学経済学部教授。1972年一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了。73年法政大学経済学部助教授。『環境と公害』(岩波書店)編集同人。日本環境会議副理事長。専門は経済政策論・環境経済学。

高村雅彦 [2章]
法政大学工学部建築学科助教授。1989年上海同済大学建築与城市規劃学院研究生。96年法政大学大学院工学研究科建設工学専攻博士課程修了。東京テクニカルカレッジ建築科講師、法政大学工学部専任講師を経て、2003年より現職。専門は建築史・都市史。

森田 喬 [3章]
法政大学工学部都市環境デザイン工学科教授、国際地図学会ユビキタスマッピング委員会委員長、日本学術会議地図学・地理情報科学専門委員会委員長。1971年早稲田大学大学院都市計画修士課程修了。79年フランス国立社会科学高等研究学院(EHESS)博士課程修了。Ph.D.(情報・コミュニケーション科学)取得。専門は地図・空間情報科学、都市計画。

出口清孝 [3章/あとがき]
法政大学工学部建築学科教授。1984年東京大学大学院博士課程修了。鹿児島大学助教授、法政大学助教授を経て、92年より現職。93年より東京大学生産技術研究所研究員。96〜97年ナント建築大学客員研究員。日本建築学会空気環境小委員会主査。専門は建築環境工学、最近はバナキュラー(風土建築)の環境工学的解明を主テーマとする。

神谷 博 [4章]
(株)設計計画水系デザイン研究室代表、法政大学工学部建築学科兼任講師(建築生態学担当)、日本大学海洋建築学科非常勤講師(設計製図担当)、新宿区景観アドバイザー、水みち研究会代表。1977年法政大学大学院建設工学科修士課程修了。90年(株)設計計画水系デザイン研究室設立。専門はエコロジカルデザイン。

山岡義典 [4章]
法政大学現代福祉学部教授。1964年東京大学工学部建築学科卒業。69年同大学院博士課程中退とともに都市計画設計研究所入所。75年トヨタ財団入所、92年フリーに。96年日本NPOセンター設立とともに常務理事就任(現在に至る)。2001年より現職。専門は非営利組織論、都市政策。

倉田直道 [5章]
工学院大学建築都市デザイン学科教授、(株)アーバン・ハウス都市建築研究所代表、日本都市計画家協会理事・国際委員長、都市環境デザイン会議国際委員長。1974年早稲田大学理工学部建築学科卒業。76年同大学院理工学研究科修士課程修了。78年カリフォルニア大学大学院アーバンデザイン・プログラム修了。カリフォルニア大学都市・地域開発研究所、KHSアソシエイツ(サンフランシスコ)などを経て現職。専門は都市デザイン、環境デザイン、都市計画。

渡辺真理 [6章]
法政大学工学部建築学科教授、設計組織ADH代表。1977年京都大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了。79年ハーバード大学デザイン学部大学院建築学科修士課程修了。81年磯崎新アトリエ勤務。87年設計組織ADH設立。96年より現職。2003年セントルイス・ワシントン大学客員教授。専門は建築意匠、都市デザイン。

菊地邦雄 [6章]
法政大学人間環境学部教授。技術士(環境部門(自然環境保全))。1966年東京大学農学部農業生物学科造園緑地学コース卒業。厚生省入省。国立公園レンジャー、環境庁自然保護局野生生物課長、同庁自然保護担当審議官を歴任後、99年より現職。専門は自然環境保全政策・計画。

永瀬克己 [7章]
法政大学工学部助教授。日本民俗建築学会理事。小金井市まちづくり条例策定委員長(2003〜04年)。1971年法政大学大学院工学研究科修了。會田雄亮研究所、共立女子大学非常勤講師、法政大学沖縄文化研究所国内研究員等を経て、2002年より現職。専門は建築計画、地域計画、民俗建築学。

大江 新 [7章]
法政大学工学部建築学科教授、千代田区景観まちづくり審議会委員、世田谷区環境審議会委員。1968年東京大学工学部都市工学科卒業。大江宏建築事務所にて建築設計業務に携わりながら、東京大学都市工学科大学院修士課程を経て同博士課程に学ぶ。法政大学工学部建築学科助教授を経て、90年より現職。専門は建築計画、建築設計、景観計画。

高橋賢一 [7章]
法政大学工学部教授。1964年法政大学工学部建設工学科卒業。66〜97年日本住宅公団、住宅・都市整備公団および地域振興整備公団において、ニュータウン開発、地方振興・産業拠点形成ならびに都市再開発事業などの構想立案、計画・設計に従事。専門は地域計画、都市計画。