事例と図でわかる 建物改修・活用のための建築法規

適法化・用途変更・リノベーションの手引き


目次

はじめに──「建物の法律」の壁にぶつかる事業者たち

第 I 部
事業者も知らないと損をする!改修・活用のための「建物の法律」


第 II 部
既存建物を活用するための5つの基本ステップ

STEP1 自社の事業における建物の位置づけを確認する
STEP2 地域の規制を確認する──敷地がどこにあるかでできることが変わる
STEP3 既存建物の状況を確認する
STEP4 QCDのバランスを確認する
STEP5 改修のプランニングの方針を立てる
その他計画を進める前にやっておくべきこと

第 III 部 事例編

第1章 居住用施設への改修
──シェアハウス、ゲストハウス、店舗付き住宅等

事例1-1 同じ「居住用」のつもりが・・・。用途変更の確認申請の基本
(戸建て住宅→シェアハウス)

STEP1 建物をどうしたいか──空き家になった実家を賃貸で運用したい
STEP2 地域の規制の確認──住居系の建物が建てられるエリアか?
STEP3 既存建物の状況を確認──法適合状況を調べる
STEP4〜5 プランニング
まとめ──使われ方が変わると法規制も変わる。用途を変える場合は住宅でも要注意

事例1-2 賃貸事業用に購入したゲストハウスが違法建築だった!
(店舗付き住宅→ゲストハウス)

STEP1 建物の問題点を把握する──査察はある日突然やってくる
STEP2 地域の規制の確認──用途規制への抵触はないか
STEP3 建物の状況の確認──資料調査、現地調査で指摘を1つずつ確認
STEP4〜5 適切なコストバランスの是正計画を探る
まとめ──簡単な工事のつもりが、簡単に違反建築物に

番外編1 木造3階建て住宅の改修 (戸建て住宅→店舗付き住宅)


第2章 福祉系施設への改修
──保育園、老人福祉施設、障害者支援施設等

事例2-1 さまざまな規制を乗り越えて、保育施設を開業する
(宝石店→保育園)

STEP1 事業の背景──保育施設の開業にはさまざまな規制が・・・
STEP2 地域の規制を確認する
STEP3 物件の内見開始──しかしさまざまな条件から物件選びは難航・・・
STEP4 保育施設はQCDのうち特にC(補助金)とD(スケジュール)の確認を!
STEP5 プランニングは法的要件の整理から
まとめ──長い目で収支を考え、規制や条件をクリアしよう

◇コラム1 保育施設の「建物の法律」3つのポイント

事例2-2 検査済証を取っていない物件の用途変更
──協議と調査を積み重ねてクリアする (物販店舗→デイサービス)

STEP1 事業の背景──介護保険法の改正と行政の権限移譲
STEP2 地域の規制の確認
STEP3 建物の状況把握
まとめ──既存不適格の証明に合わせて、利害関係者が納得いく枠組みを調整する

番外編2 確認申請不要な規模の用途変更 (オフィスビルの一室→福祉施設)


第3章 商業系、宿泊施設、工場等への大規模な改修
──オフィス、店舗、ホテル等

事例3-1 融資は受けられる?コストを抑えた違法増築物件の是正計画
(違法状態の事務所→適法状態の事務所)

STEP1 事業の背景──市価より安い違法物件を事業用に購入して運用したい
STEP2 地域の規制を確認する
STEP3 現況調査により違反の状況を正確に把握する
STEP4〜5 QCDを考えたプランニングを作成し、見積りをとる
まとめ──法規の丁寧な検討でコストを抑え、資産価値も大幅アップ

◇コラム2 不動産取引や賃貸借契約の前に注意すべき、利害者間の調整

事例3-2 旧耐震の建物でもここまでできる!
構造も大規模にリノベーションしたビール工場 (研修所→ビール工場)

STEP1 プロジェクトの背景──生産量増加に伴う工場拡張の必要性から、自社工場の取得へ
STEP2 地域の規制を確認──工場設置に関わるさまざまな法規の調査
STEP3〜5 調査/予算/スケジュール/プランニングまでをトータルで検討
まとめ──中小企業にとっての建築事業とは?

事例3-3 法規をクリアしながら事業性を最大化する
(オフィスビル→ホテル)

STEP1 マンションデヴェロッパーのホテル事業への挑戦
STEP2 地域の規制を確認する
STEP3 既存建物の状態を確認
STEP4 計画の成否を左右しかねない、宿泊施設に必要な設備
STEP5 プランニング
まとめ──客室の効率を最大化できるよう丁寧に法規を検証する

ツールボックス

01 防火区画─壁/02 防火区画─防火設備/03 防火区画─貫通処理/04 消火設備/05 耐火被覆/06 杭地業/07 サッシ改修工法/08 基礎補強/09 超音波鉄筋探査機

おわりに

索引