民家造
素材を生かす技、暮らしを映すかたち

もくじ

民家造序説

【前編】  素材を生かす技

クリ――生き続ける縄文の智恵
マツ――民家を支えた農耕生活の要
スギ――軽く透ける建築の主役
――風を通す技と意匠
樺、檜皮、杉皮――樹皮に眠る力
――万代(よろずよ)まで尽きることのない材料
――植物資源の究極の循環利用
――木を補い助ける力と技
部材の再利用――伝統的民家構法の原則

【後編】  暮らしを映すかたち

オダチとサス――屋根に受け継がれた古代のかたち
土間、板の間、座敷――民家の普遍的な間取り
いろり、かまど、火鉢――薪と炭の使い方
縁と引き戸――四季を楽しむ暮らし方
窓と格子――身を守る構え、自然に向きあうかたち
障子と紙――暖かさと涼しさを操る建具
甲屋根――天の虫が開けた窓
曲屋――草の循環を高めた馬の力
板倉と土蔵――暮らしを守る材料の使い方

あとがき