マンション 企画・設計・管理

おわりに


 大都市では、今後、マンションが更に数多く供給されていくものと思われる。それだけに、マンションの供給あるいは管理の関連実務者はもちろん、住まい手側である多くの都市居住者もマンションに関しての基礎的知識を身につけ、そのあり方を考え、そして、よりよいマンションを創造していく必要があろう。本書は、僅ではあるが、そのための全般的知識を提供する役割を果たせる内容になっているのではなかろうか。
 本書の出版に向けて、ほぼ1年にわたり研究会を続けてきたが、執筆者には、公団でのマンションに関わる実務経験を通じて得られた技術的内容をベースに各章で一つずつのテーマに関して自由に記述してもらった。執筆者数も多く各自の個性も出ており、かつ、本全体として統一性あるいは体系性に欠ける点もみられるが、事典的な本でもありお許しをいただきたい。
 本書の執筆者の方々には忙しいなか、また、厳しい出版スケジュールであったにもかかわらず、手弁当で関連資料あるいは図版等を収集し原稿にしてもらった。また、研究会内で事務局を立ち上げ、日常的にはここで本書の内容について方向づけを行なってきた。そして、学芸出版社の前田裕資さんには事務局の会議には毎回出席してもらうなど、本づくりに関して素人集団である我々を随分と助けて頂き大変お世話になった。同時に、同社の井口夏実さんにも事務的なことはもちろん、内容表現に関しても色々な提案をもらった。執筆者の皆さんと研究会事務局の方々、及び、学芸出版社のお二人には深く感謝したい。
増永理彦
 








 あなたは人目(2001.8.20〜)の訪問者です。