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カラーフォトギャラリー

商店街空間の魅力


伊勢おはらい町の文具屋さん


 商店は人々がモノやサービスを「買う」空間である。しかし商店街は単なる買い物だけでなく、正に街と一体となった「暮らし」の場でもあり、この点こそが他の商業業態と決定的に違う点である。そして「にぎわい」「くつろぎ」「楽しみ」といった商空間の基本概念についても、ショッピングセンターなどとは一味違った環境を形成している。

 商店街といっても、アーケードがあって店がびっしりと並ぶ高密度な商空間だけが商店街ではない。本来は住宅と一体の商店が街の中に寄り集まって出来たものであり、アーケード型商店街も良く観察すれば二階に商人が住む生活を発見できる。市場が「雑踏空間」であるとすれば、商店街は「暮らしのある日常的な散策空間」の魅力である。そして、遊びや楽しみのためのさまざまな装置が、横町や裏通りの生活空間に滲み出している。いわば境界のない住・商空間ともいえよう。

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学芸出版社『タウンリゾートとしての商店街』/ gakugei.kyoto-inet.or.jp

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