外国人居住と変貌する街

カラーフォトストーリー・ダイジェスト

【貼り紙と看板1】

 具体的に店舗を紹介してみると、 衣・食・住でいえば、 民族衣装の仕立て・修繕・クリーニングを行なう店、 外国人女性に好まれるような色彩感覚の衣装や小物を扱う服飾・装飾品店、 日本人向けにアレンジしていない料理を食べられるアジア各地の民族料理レストランや食材店、 各国語による「外国人専門のアパート・マンションを紹介します」という貼り紙、 外国人にも部屋を斡旋してくれる不動産業者、 外国人専門の簡易宿泊所も多数ある。

 娯楽でいえば、 外国のテレビ番組や劇映画を録画したビデオをレンタルする業者、 カジノバーなども見られる。 そのほかにも地域で確認できたものとして、 医院、 美容院、 サウナ、 引越し、 母国への送金業務、 アルバイト斡旋、 宗教施設などがある。

 最近では、 小さいながらも韓国百貨店もオープンした。 これらの店舗の特徴的なことは、 一店舗一業種とは限らず、 ほとんどのケースで複合的に事業を展開しているということである。 食堂や食材店で母国への送金が出来たり、 格安航空チケットと引越しの予約が同じ店で可能であったり…という具合である。

 これらの施設では外国語による接客が主であり、 顧客の大半は、 地域の、 あるいは地域外から通ってくる外国人であるという。 特に店舗や施設の集中しているあたりでは、 外国のまちを歩いているような錯覚に陥ることもしばしばである。


食材店の壁にあるタイ語の貼り紙。
タイへの送金と手数料、 金の換金と質入れ、
商品の配達などが説明されている


職安通りに立ちならぶハングルの看板


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