本書では、前著「エスキースアプローチ」から大きく一歩を踏み出し、様々な角度からのエスキース手法について、ビジュアル化するという視点で新たな構築を試みています。
よりシンプルに平易な出題傾向となってきた設計製図試験をどう捉え、そして合格するために何を身につけなければならないのかという点に絞りつつも、建築を学んでいく上で、建築と生涯付き合っていく上での礎として何を書かねばならないのかということに腐心しました。
今回の内容は、学科製図.com講師がそれぞれの情熱で描き込んでいる共著であり、私自身は、その全体のとりまとめ役をやっていますが、一人一人のスタッフとその家族にはその限界を突破するまで無理を言い、大変な思いをさせましたこと、お詫びと感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、そういう状態で紆余曲折し、途中筆を折るようなことがありながらも最後までたどり着けたのは、学芸出版社の知念靖広氏をはじめスタッフの皆様のおかげです。
人は人によって支えられていることをあらためて教えていただきました。この場をお借りしましてご協力していただいた全ての方々に御礼申し上げます。
最後になりましたが、関係者がこれだけの力が注げたのは、本気で合格しようとして本書を手に取っていただいている受験生の皆さんの熱意だと信じています。
合格のその日まで、共々に戦えることを楽しみにしています。
平成20年7月
学科製図.com主宰
曽根 徹
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