美しい都市とプライド 景観法と景観裁判 美と祈り 祈りと宗教
1 宗と政の対話は可能か 高野山と世界遺産
生きている聖地 天皇からもらった土地 高野山の近代 観光地として生き延びることは可能か 土地利用規制の二重基準 高野山の美しきもの 「空海」と美 世界遺産へ
2 奥州の古都に平和の思想をみる 苑池都市、平泉
過疎の町、平泉 平泉と黄金 藤原三代 都市平泉の特質――苑池都市 平泉が滅んだ日 祈りの都市の意味 平泉の未来像を求めて 芭蕉の観た景観 美の破壊と継承 祈りの都市の再建
3 よふきぐらし(陽気ぐらし)の都市 天理教とおやさとやかた
EU憲法と神 天理市と天理教 都市づくり 「おやさとやかた」 救済とは 天理のルール 天理の真骨頂──「ひのきしん」 政教分離は正しいか
4 弾圧と復活 大本教の聖地再建
大本教 弾圧 明治憲法と昭和憲法の構造の中で 噴出する諸問題 長生殿の建設 宗教と芸術 寛容ということ
5 土地総有とイザイホー 神の島の土地所有、沖縄久高島
新しい土地所有論はありうるか 絶対的土地所有から総有へ 久高島とは 土地総有 総有から「共有」へ、そして「字所有」へ 敗戦そして戦後 土地憲章の制定 聖地 神話の具体地 イザイホー 哀切な祈り 神は遠くに 生きてゆく
6 そこにベンチがあるから 巣鴨・とげぬき地蔵
自殺 おばあちゃん達の「聖地」 高岩寺 寺の魅力とは何か お参り ベンチ 地蔵通り商店街居場所がない 孤独からの解放
7 密厳浄土 再び高野山
時間を越えた「架空の対話」の試み――空海とアレグザンダー 人口激減 女人禁制と密厳浄土 近代の衝撃 祈りの道 もう一つのシナリオ
空海の見た長安 長安のミヤコ 曲江 平安京と高野山 密巌浄土
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