公園管理運営マニュアルの作り方


書 評
『環境緑化新聞』2006.3.15
 公園の維持管理については、すでにその重要性が認識されている。指定管理者制度やボランティア活動なども導入されてきており、多様な管理のあり方が今後見込まれるだろう。しかし、どんな体制で誰が管理しようとも変わってはならない基本業務を確立することは大事である。マニュアルはその大切な道具である。
 本書は、現場における日常業務を対象としている。それがサービスの最前線にあり、業務の多くを占めるものだからだ。そのため現場の人たちがわかりやすいことにこだわった。
 11のマニュアルの作成例が中心となって構成されている。受付・案内、利用予約、巡視業務、定期点検、非常管理などの業務マニュアルと、統計・調査、広報・公聴、行催事などの事務マニュアルだ。ボランティア活動受け入れ事務マニュアルというのもある。そしてこれらの作成例には、事細かに注釈がつけられており、さまざまな場合が想定されているので、途中でくじけずに作成できそうだ。
 中・長期的に公園を育成していくためには、揺るぎない体制の確立は不可欠だ。