連載「ギリシャのポスト・オーバーツーリズム」vol.8|
負の遺産を再生したモネンヴァシア
昨日は、レオニーディオ・アルカディアスを後にして、さらに南に下りペロポネソス半島南部のエーゲ海岸に面したモネンヴァシアという中世都市を訪れた。この街は、中世ビザンティン時代に「東ローマのフィレンツェとも呼ばれたミストラス」(スパルタ市近郊の遺跡でユネスコの世界遺産)と帝都コンスタンチノープルを結ぶ海上交通のルート上にあり、重要な港湾を有し、かつペロポネソス南部地域を防衛するための軍事的要衝でもあった。・・・