連載「欧州ランドスケープ探訪」vol.3|パリ/ヴェルサイユ:庭園の歴史を汲む装飾的な公園
5月にパリを訪れ最初に感じたことは「華美な街だ」ということだった。建物の壁には唐草模様の装飾がなされ、バルコニーは優雅な曲線の柵で飾られている。装飾を削ぎ落とし、生活に必要な機能を与える形の先に美を見出すドイツ、バウハウスの考え方が色濃く残るドイツの景色とあまりに違い少し面食らった。