場所の力
パブリック・ヒストリーとしての都市景観
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装丁 有光 茂樹
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場所がもつ社会的記憶をまちづくりに活かす
- ドロレス・ハイデン 著
- 後藤春彦・篠田裕見・佐藤俊郎 訳
- A5判・並製・320頁・3300円+税
- 2002.3.30
- ISBN4-7615-3102-9
オーラル・ヒストリー、パブリックアート、建築、協働の試み
アメリカの先端的な「歴史環境保全」の理論と実践
本書は、著者自身をはじめとする建築・都市計画の専門家と、歴史家、デザイナーなど、さまざまな人々との協働作業を通じて、「場所の力」を顕在化するための理論と実践について著されたものである。
「場所の力」とは「地霊(ゲニウス・ロキ)」にも通底する概念だが、現代に生きる私達市民一人ひとりの生活に密着した記憶に根ざすものであり、「場所の力」の顕在化のプロセスには、地域を再生させる参加型の運動論的な視点が内在しているところに特徴がある。
バナキュラーな街並み、市井の人々の仕事や生活の営みさえも、地域の人々にとって価値あるものであることが、日本でもようやく気付かれるようになってきた。しかし、なぜこれらが保全の対象となり得るかを共通の理解のもとに位置づけることはとても難しかった。本書は、「美観」「文化財」といった従来の枠組を超える「生活景」の価値をパブリック・ヒストリーという概念から説いた意欲的な試みであり、文化的背景の違いを超えて日本のまちづくりにも大きな示唆を与えるものである。
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『月刊まち・コミ』 2002.7
『庭』 No.146
『地域開発』 2002.7
『地方自治職員研修』 2002.6
『市街地再開発』 私信より |
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