目次

 

 



造園とランドスケープアーキテクチュア

○造園(ランドスケープアーキテクチュア)の違和感

○造園をめぐる大正期の時代精神
 明治神宮内苑の造営/神宮外苑の空間造形

○昭和初期のモダニズム
 震災復興小公園のモダニティ/不世出のランドスケープ・プロデューサー

○職能像のズレ

○戦後の葛藤
 職能と業態/葛藤の軌跡

 



モダニズム初期の思潮と実践

○モダニズムとの出会い
 パリ万博(1925年)の周辺/モダニズムへの架け橋

○アメリカ西海岸の1930年代
 ノイトラとシンドラー/トーマス・チャーチによる初期の住宅庭園

○視覚的な空間という概念の展開―ジェームズ・ローズ
 空間認識の転換/空間を構成する要素の可能性へ

○アートと科学の融合―ガレット・エクボ
 都市の住宅庭園/Landscape for Living/モダニズムの黄金期へ

 



素材がつくる風景の質感

○モダニズムの素材観
 素材という概念/乾・明・反射

○素材の物質性に向けられる意識
 造園素材考/擬木と擬石

○素材がつくる場の様相
 素材の物質性が発現する状況

○環境と風景をつなぐ素材
 エコマテリアル/素材のローカリティと物資循環/エコ・シンボリックな素材へ

 



エコロジーとどう向き合うか

○環境と風景の言(こと)分け
 科学と美学の両義性/科学的な技術体系としてのエコロジー

○ビオトープの解釈をめぐって
 矮小化された概念/「系」のもつ空間性/ビオトープの審美的規範

○エコロジカルデザインの実像
 シーランチ/ヴィレッジホームズ

○エコロジカルなデザインの方途
 デザインの様式として/ミティゲーションの可能性と限界/土地再生を目指すアート/対立の構図を超えて

 



ランドスケープとアートのあいだ

○拡張される表現のフィールド

○アースワークに潜在した影響
 初期のアースワーク/潜在的な影響を示唆する諸側面/ランドスケープデザインとの接点

○デザインと制作のプロセスに見る相同性
 ランドスケープアートの試み/敷地へのはたらきかけ

○ランドスケープデザインとして
 三つの作品/コラボレーションから融合へ

 



コラボレーションの可能性

○コラボレーションの必然
 コラボレーションの意味/関係の表現としてのランドスケープ/設計環境の変化

○〈コラボレーション〉のかたち
 人と人/デザインとエンジニアリング/ジャンルとジャンル

○コラボレーターに共有されるもの
 形態言語/自然観・風景観

○コラボレイティブ・デザインの可能性
 自己の中の他者/境界領域に横たわる可能性/職能観の拡張

 



制度を下敷きにした風景像

○制度がもたらす均質な風景
 制度と規範/変質する空間の意味

○風景の基盤をつくる制度
 区画整理という下敷き/基盤と上モノの分離

○公園という制度
 見えないヴィジョン/施設のパッチワーク/ゴミ箱か玉手箱か

○制度をこえる風景
 先行する現実/制度の読み替え/制度の組み替え/呪縛からの解放

 



風景モデルの変容

○風景モデルの発生
 内なる風景モデル/保護の対象となった風景

○近代工業化社会の風景モデル
 ピクチュアレスクという美学/自然と人為の予定調和モデル

○風景モデルの敷衍と誤解
 モデルの刷り込み/疑似自然の捏造

○モデルの多様化
 脱農から脱工へ/インダストリアル・ヴァナキュラー/テクノスケープとメディアの介在/風景モデルの相対化へ

 

 


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