直感で理解する!構造力学の基本


まえがき

第1章 構造力学を学ぶ前に

第1節│構造力学の立ち位置

1 東京タワーを見て
2 まっすぐな棒は一本もない
3 「地域限定」と「適用範囲」
4 「まぁ、ええんじゃない」の世界

第2節│構造設計と構造計算

1 無限にある「本日のメニュー」
2 間違えるとこわい支点3兄弟
3 本人そっくりに描くことが良いとは限らない
4 構造力学は「正解」を教えてくれない
5 レシピに頼らない料理
コラム 風景の着せ替え

第2章 構造力学の基礎

第1節│力のはなし

1 力はいつも3点セット
2 力のつりあいは鏡と同じ
3 車の速さと速度は違う
4 墓石で地震力の大きさがわかる?
5 綱引き必勝法もつりあい式で解ける
6 力の解体新書

第2節│力と安定のはなし

1 力にもいろいろあるヒレ、サーロイン
2 断面力はみんなの力の結集
3 小さいことはいいことだ
4 これ、コケる? コケない?
5 「不」のつく方がより安全という不思議

第3節│断面性能のはなし

1 二つのばね定数
2 断面を語る諸量
3 硬い壁、柔らかいブレース
4 ねじれに強い材、弱い材

第4節│応力と変形のはなし

1 大切な応力3姉妹
2 基礎が転倒する条件を求めてみよう
3 変形を頭に思い描く
4 応力は部材を切り取って求める
5 いくらたわむ?
6 飛込のはなし
コラム 1/20の世界

第3章 静定構造

第1節│軸力を受ける部材

1 三角形と四角形、どちらが強い?
2 経験だけでとらえる力の流れ
3 計算せずに応力を求めてみよう
4 特定の部材軸力を求めるには鋸で切断

第2節│曲げを受ける部材

1 姫を乗せた駕籠、どこを担ぐ?
2 モーメント荷重のもつ意味
3 スリーヒンジ構造はこわくない
4 重ねばりは団体競技
5 せり出しばりは親を助けない

第3節│いろいろな方法で片持ちばりを解こう

1 高校物理の知識(微分方程式)を使って直接解く方法
2 カタチを合わせて解く方法(Mohrの定理)
3 蓄えられたひずみエネルギーから解く方法(Castiglianoの定理)
4 仮想の外力をかけて解く方法(仮想仕事法)
コラム ジャムセッションから学ぶこと

第4章 不静定構造

第1節│1次不静定構造

1 不静定構造なんかこわくない
2 既知の不静定を使って解く

第2節│高次不静定構造

1 活用度の高いたわみ角法で解く(1)
2 活用度の高いたわみ角法で解く(2)
3 反復計算により解く方法(固定モーメント法)
4 実務に使える固定モーメント法で解く
コラム 「なる夫」か「する夫」か

付録 一級建築士受験対策にも役に立つ構造問題アラカルト
あとがき
参考文献