高断熱、高気密住宅が普及した現在、結露のトラブルは繰り返し発生している。本書は、結露が発生するメカニズムをやさしく解説した建築技術の実務書となっている。
　また、大手ゼネコン、工務店、設計事務所が関わった過去の100のトラブル事例を公開。写真や図を交えて、発生状況や原因、処置方法、再発防止策をまとめているほか、結露の算定方法なども収録されている。

『防水ジャーナル』（新樹社） 2003.5

　結露のトラブルは高断熱・高気密住宅が普及した昨今においては、毎年繰り返し発生している。なぜ改善されないのかを考えた時、そこには設計者、施工者、マンションディベロッパー、住宅入居者をはじめとする建物ユーザーに関わるさまざまな問題が見え隠れしているからだ。
　これら結露の問題に備えるため、結露のメカニズムとトラブル事例を掲載したのが本書である。それぞれに図や写真を加え、分かり易く解説しているのが特長。トラブル事例は、大手ゼネコン、工務店、設計事務所が関わった過去の事例で、発生状況、原因、処置方法、再発防止策など100事例にまとめられている。