証言・まちづくり


まちづくりとリーダーシップ
―日本の「まちづくり」はどのような想いに支えられてきたか―
  西村幸夫

市村次夫 −小布施−
産地から王国へ

  栗の町・小布施
  北斎と田んぼの中の美術館
  栗菓子屋の文化戦略
  町並み修景事業
  産地から王国へ
  イベントの展開
  セーラ・マリ・カミングス
  まちづくりの発想
  まちづくりのきっかけ
  町並みをコーディネート
  小布施のブランドづくり
  空間の快適性
  知的刺激を受けて豊かな生活を目指す

石田芳弘 −犬山−
城下町犬山 都市再生の視座

  地方自治体を取り巻く課題
  無愛不立(愛なくば立たず)
  都市計画道路の拡幅問題
  まちづくりの哲学
  祭りは最高のソフトウェア
  住民主導によるまちづくり検討会
  外の人の意見を聞く
  川を媒体とした交流
  まちづくりの歯車が回り出す
  歴史を見せることが観光
  町の歴史を読み解く

瀬戸 達 −大聖寺−
楽しく、無理をせず、こころと形に残るように

  小さな城下町大聖寺
  まちづくり活動のきっかけ
  一里塚の再生
  山の下寺院群の景観整備
  さまざまなまちづくり活動の展開
  NPO法人の設立
  全国町並みゼミの開催
  まちづくりの活動拠点の整備
  屋形船の運航
  まちづくりの失敗例
  町並み景観広場の整備
  もてなしトイレ案内処
  文化財レスキュー隊
  心のタッチパネル
  まちづくり活動はまず民間から
  まちづくりのサイクル
  大聖寺が大好き
  感じたものだけが心に残る
  町とうまく関わることが生きるすべとなる

笹原司朗 −長浜−
らしさを捨てろ 長浜の挑戦

  観光カリスマになって病気が治った
  戦国の通り道・長浜
  楽市楽座で栄えた長浜
  中心市街地の衰退
  株式会社黒壁の誕生
  「らしさ」を捨てろ
  ガラスの文化をまちづくりに
  口コミによる宣伝
  土産屋は入れない
  一千万人が交流する町へ
  まちを良くしないと自分の幸せはない
  村八分になる
  ガラス文化の発信と古い町並みの整備
  ガラス文化を学び続ける
  まちづくり役場
  ガラスを伝統に
  祈りのあるものが祭り
  まちづくりの核を見つける

川端五兵衞 −近江八幡−
死に甲斐のある終の栖のまちづくり

  商人の町・近江八幡
  ヘドロで埋まった八幡堀
  堀は埋めた瞬間から後悔が始まる
  堀再生のための四つの課題
  死に甲斐のある終の栖
  堀の再生に向けて
  官からのまちづくり
  景観に対する市民意識の五段階
  現風景から原風景へ
  リバーシブル・ディベロップメント
  八幡堀再生の裏話
  市民権を得た八幡堀清掃キャンペーン
  西の湖の保全、重要文化的景観へ
  末端行政から先端行政へ
  観光は終の栖の内覧会
  歴史を知る者は未来を透徹する
  熱い想いが新たな道を切り開く

高橋 徹 −伊勢河崎−
まちづくりは継続すると、ジャンプアップする時期が来る

  伊勢のまちづくり
  河川改修によって壊された町並み
  町並み保存活動のはじまり
  蔵の再生、町並みの保存
  行政との対立から協調、協働へ
  伊勢河崎蔵バンクの会発足
  NPO法人伊勢河崎まちづくり衆の設立
  住民主体の自治まちづくり
  伊勢の生活のサイクル
  まちづくりを継続する気持ちが大切
  勢田川の改修について
  空き蔵の仲人事業
  伊勢河崎商人館の管理運営
  伊勢河崎の暮らし体験
  天の時、地の利、人の輪でまちづくりが進む
  御木曳について
  外の人間だからしがらみがない
  NPO法人伊勢河崎まちづくり衆の活動について
  自立するまちづくり活動へ

中村英雄 −徳島−
できる人が、できる時に、できる事を

  徳島の真ん中・ひょうたん島
  ヘドロで汚れていた新町川
  上流をきれいに
  ひょうたん島周遊船の運航
  多彩なイベントの開催
  儲けようとしないから、皆が応援してくれる
  まずは自分たちが楽しむことから
  男のロマンより女の不満
  何のためにするかという大きな目標が大切
  川を媒体とした交流
  活動を続けるということの大切さ
  ビジョンを掲げ活動を続ける

溝口薫平 −由布院−
まちづくりは、企画力・調整力・伝達力が必要

  誰も名前を知らなかった温泉町
  まちづくりへの「想い」
  ゴルフ場の建設反対
  ドイツに学ぶ
  旅館ありきではなく、まず地域ありき
  由布院観光総合事務所の設置
  各旅館の情報を共有する
  由布院のイベントは手づくり
  確かなまちづくりへの挑戦
  二人のリーダーが町を育てる
  町長が保証人になってくれた
  地域を守る
  ナンバーワンよりオンリーワン
  由布院の景観と観光の問題について
  一つの旅館が地域を育てていく

あとがき  埒 正浩