環境のイエ
フィジックスと住空間デザイン

目次


1章 フィジックス・デザインとは

1 フィジックスとイエの歴史
2 フィジックスと気候風土・地理
3 フィジックス・デザインの今

2章 ハウジング・フィジックス・デザインの試み

01 日本の気候風土に対応した近代住宅――聴竹居/藤井厚二
02 寒冷地における厚い壁に囲まれた住空間――アースキン邸/ラルフ・アースキン
03 南に向かって大きく開かれた北国の実験住宅――上遠野邸/上遠野徹
04 RCで持ち上げられた木造の箱――脇田山荘/吉村順三
05 パッシブデザインの先駆け――つくばの家T/小玉祐一郎
06 南半球の開放系住居――シンプソン・リー・ハウス/グレン・マーカット
07 南北のバッファーゾーンで包み込む、寒冷地の住まい――IS邸/設計組織ADH
08 熱容量の違いを活かした住空間――静戸の家/田中直樹
09 北側採光のマンションリノベーション――イガタ/小泉雅生
10 折り畳まれたワンルーム――曽我部邸/曽我部昌史+丸山美紀
11 ライトチムニーのある段状の一室空間――ノラ・ハウス/アトリエ・ワン+東京工業大学塚本研究室
12 既存建築に挿入された新たな箱――In BOX Project #01/藤江 創
13 既存の蔵を活かした郊外農家の住まい――川越の家 TERRA/峯田建+恩田恵以
14 豊かな光と風を採り込む都市型住居――箱の家128/難波和彦・界工作舎
15 環境制御のためのコンクリートルーバー――コンクリートルーバーのある家/StudioGreenBlue
16 階段室を中心とした螺旋状の空間――創エネハウス/小泉雅生
column
01 光1
02 光2
03 熱・温度
04 通風・換気
05 音
06 周辺環境

3章 アシタノイエにおけるフィジックス・デザイン

0 地形を活かしたオープンエンドな住まい―アシタノイエ/小泉雅生
1 丘陵地に建つ実験住宅
2 家族の関係を調整し環境を制御する
3 地形や樹木を活かす
4 距離感を生み出しながら、一体感を醸し出す
5 繊細な構造部材で、身体感覚に近づける
6 アシタノイエのフィジックス・デザイン
7 環境を意識した材料と構法
8 環境性能を評価する

4章 フィジックス・デザインの可能性

1 計画原論から環境工学へ、そしてフィジックス・デザインへ
2 環境配慮住宅のこれから