日本の都市環境デザイン

これは困った環境デザイン・序文


 環境デザインの意義や必要性についての認識が高まり、 施設づくりに多くのエネルギーや費用が投入されるようになってきたことは喜ばしいことだ。 しかし、 設計・デザインの方向設定や具体化の手法を見誤ったり、 利用・管理への配慮なしにモノづくりが先行すると、 適切さを欠いた環境が出来上がってしまうことになる。 本章は、 会員をはじめ都市環境デザインにかかわっている方々が「これは困ったもの」と慨嘆するような現場事例を募集し取りまとめたものである。

 たくさんの応募があったことから、 編集委員会の独断と偏見でもって「困った」の内容を見分け、 以下のようなグルーピングを行った。 ページ数の制限と類似事例についての地域バランスや写真の鮮明さ・わかりやすさの判断などにより、 応募数の88件に対してほぼ5割の47件を掲載することになった。 このこともあって、 事例・コメントごとの記名発表はとりやめることとした。 また、 コメントのボリュームについてもそれぞれ多寡があったことから、 応募者の意図をくみ取りながら、 文字数の調整をさせてもらった。 意に反するところがあればご寛恕をお願いしたい。

 ここでは、 本企画に応募いただいた方々のお名前を掲げさせて頂き、 その熱意と労力にお礼を申し上げる次第である。


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学芸出版社『日本の都市環境デザイン 85〜95』

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