■■内容紹介■■ 情報伝達の媒体であり、情報そのものでさえある住まいは、しばしば文化的活動の焦点となり、社会の思想をになうべき対象にまつりあげられる。それは住むための道具であることをこえて、人間や社会とはいったいどんな存在であるのかを雄弁にかたりはじめる。かたちを変化させつつ絶えずうつろいながらも生き続ける伝統を説く。[目 次]
26 離合集散する島宇宙(アラック/ラオス) 林 行夫
27 先祖の家はいま(トラジャ/インドネシア) 山下晋司
28 威信の表象から文化の表象へ(バリ/インドネシア) 鏡味治也
29 ヘリテージと生きる(イングランド/イギリス) 塩路有子
30 ネオ・マヤ・シティの明暗(マヤ/メキシコ) 鈴木 紀
31 リーフハウスの近代化(サンタイサベル/ソロモン諸島) 関根久雄
32 貧困のうみだす高価な集会所(タビテウエア/キリバス) 風間計博
33 男の晴れ舞台(ポーンペイ/ミクロネシア) 清水昭俊
34 海と土地にのぞむ住まい(オレアイ/ミクロネシア) 柄木田康之
35 壁のない家(サモア/西サモア) 山本真鳥
36 中心に向かう住まい(シルック/スーダン) 平川智章
37 屋敷の主人が不在であるということ(ギリアマ/ケニア) 慶田勝彦
・書 評