景観スケッチのコツ
はじめに
従来,絵やスケッチは,センスとか才能を必要とすると言われてきましたが,果たしてそうでしょうか? 実は,無意識にいくつかの決まりごとにのっとって描いていた面も多くあり,それに気がつかずに,すべてをセンスや才能という言葉に任せているに過ぎないのです.
もちろん,うまく描くには,それ相当の物を観る力,つまりデッサン力を養わなければなりませんが,描くのがうまいこととうまく見せることは,全く違います.うまく見せるテクニックさえ身に付ければ,それで充分に自分の満足できる絵やスケッチは描くことができます.
しかしながら,その訓練を効果的に行うための「決まりごとをまとめた本」はなかなか見あたりません.そこで今回は,景観やスケッチを描く時の「決まりごと」をまとめ,これまで「絵を描けたらいいのに……」と思いながらも,自分で「自分は絵が下手だ」と思いこんでいた人にも,うまく描いて見せられるコツを集約しました.
ぜひこの本を片手に,散歩がてら,あるいは旅さきでちょっとスケッチしてみてください.また新しい楽しみに出逢えるはずです.
この本では,実際の風景の写真とスケッチを対比させることによって,わかりやすくそのポイントを述べていきます.
学芸出版社
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