商空間のデザイン手法

商空間のデザイン手法 時代をつくる発想34
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内容紹介

時代をつくる商空間デザインの切り口と手法

時代をつくる商空間デザインの切り口と手法を読み解いた、設計に役立つヒント集。日本の商空間デザインに注目し続ける著者が3つの分類で事例を厳選。設計者への聞き取り・図面・自身の体験から、具体的に解説。インテリアデザイナー・飯島直樹氏との対談では2000年前後~現代までのインテリアデザインの軌跡をたどる。


山倉 礼士 著
著者紹介

体裁A5判・192頁(カラー86頁)

定価本体3000円+税

発行日2024-07-15

装丁ym design 見増勇介・関屋晶子

ISBN9784761533038

GCODE2343

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■1章 RESTAURANT, BAR & HOTEL レストラン、バー&ホテル

1. 日本固有の美を伝える

01 ハイアット リージェンシー 京都:和のエレメントを抽象化する――白い格子のスクリーンで包まれたロビー
02 ホテル クラスカ:伝統の手仕事を再構成する――真鍮鋳物の照明と漆塗りのカウンター
03 松虎:最小限の光で漆黒の闇をつくる――カウンターの手元灯
04 ザ・ペニンシュラ東京:素材と職人技を生かしきる――千本格子を背景とするシャンデリア

2. 唯一無二のオブジェクト

05 堀江 ブルー:運河沿いというロケーションから発想する――造船技術を用いた船型バーカウンター
06 アシエンダ デル シエロ:大胆なアートで表すスピリット――2万個のクリスタルで描くパイソン柄
07 マンダリンバー、鮨 そら/マンダリン オリエンタル 東京:日本の素材を手掛かりにしたラグジュアリー――ミラー仕上げの縦格子越しに見せる土壁

3. 居心地を起点にする

08 ハウス 西麻布:スタイリングとインテリアデザインの目線を揃える――エージングで醸し出す“ 前からそこにあった気配
09 コール:“人の手がつくるものへの愛着” を集積する――テキスタイルで仕上げたドーム天井
10 ビジュウ:日常の延長に生み出された究極にくつろげるしつらえ――カウンターテーブルと一体化したバスタブ
11 DDD HOTEL:削ぎ落とし、必要なものだけを整える―― “ 落ち着き” を与えるカラースキーム

■2章 FASHION & RETAIL ファッション&リテール

1. 既成概念を覆す

12 ループウィラー:正統性のシンボルを掲げる――店頭に据えた旧式の吊り編み機
13 代官山 蔦屋書店/代官山T-SITE:街の文化的インフラとして書店を進化させる――3棟を貫通するマガジンストリート
14 ドルチェ & ガッバーナ 青山店:世界観を拡張するインテリアとライティングのコラボレーション――光と影のコントラスト
15 伊勢丹新宿店:歓声の上がる百貨店――強烈な個性を見せつける “ パーク”

2. 日本らしさの解釈と空間への展開

16 リスン京都:規則性に即興性を組み合わせる――瓦の上に配したディスプレイテーブルと丸鋼
17 菓匠 花桔梗:インテリア、家具、建築を境界なく整えていく――和菓子から想起した白い箱
18 イソップ 京都店:現代における日本の美学から導いた京都らしさ――蚊帳越しに見せる漆喰の壁
19 オルソー ムーンスター:惜しみない手間による、身体で感じるテクスチャー――あられこぼしのフィッティング
20 小田垣商店 本店:江戸後期の様式に倣い、仕上げ材を選定する――町家石の床とアートとしての石庭

3. コンセプトを具現化するエレメント

21 ナイキ ワンラブ:シューズが街を彩る――巨大なシリンダー形ショーケース
22 CA4LA 表参道店:老舗の品格を伝えるディテール――精緻な壁面ディスプレイ棚と支柱
23 デサントブラン 福岡:ストックを上下に動かし空間に変化を与える――電動ウィンチにより高さを変えるハンガー什器
24 イグアナアイ 青山本店:建築の中にもう一つの箱をつくる――アルゴリズムを用いたアルミ製ドーム
25 beautiful people pop-up store unseen archives during the pandemic:解体時から逆算して導かれた施工方法――LGS を用いたインテリアと椅子

■3章 CAFE,WORKPLACE & MIXED-USE カフェ、ワークプレイス&ミクストユース

1. 街との関係性を見つめる

26 ミュゼ 大阪:公園の緑豊かな環境と賑わいを取り込む――街の風景となった、白い外壁と2層吹き抜けの大開口
27 プリティシングス:現場でオーナーと共に考え、図面化していく――カウンター内から歩行者と会話のできる距離感
28 ダンデライオン・チョコレート ファクトリー&カフェ蔵前:経年変化した建物の力強さを残しながら地域にひらく――チョコレートづくりの工程を見渡すカウンター
29 メルセデス・ベンツ コネクション:通りに対して興味を引く仕掛けを折り重ねる――街ゆく人を引き込むカフェエリア
30 スクワット:最小の手数で、空き家に価値をインストールする――インディペンデントな実験的スペース

2. 多様で自由な居場所をつくる

31 電通デジタル 汐留PORT:空間の秩序をコントロールする――都市計画的に導かれた分散配置のレイアウト
32 武蔵野美術大学 ゼロスぺース:ユーザーの行動観察から導いていく――石ころをモチーフにしたベンチ
33 シシ オフィス・プレスルーム:ワンフロアを上下に分割する――大地に見立てた一枚の鉄板
34 社食堂:おかんのいる食堂をワークスペースに“ 混ぜる”――シームレスに場を繋ぐ全開放できる建具

対談 飯島直樹さんと語る、現代インテリアデザインの軌跡
飯島直樹(飯島直樹デザイン室) 山倉礼士(IDREIT)

INTERIOR DESIGN COMMUNICATION Pty Ltd代表。建築を学んだ後、2003年より株式会社商店建築社で月刊『商店建築』の編集に携わる。2017年まで『商店建築』の編集長を務めた後、オーストラリアのRMIT王立メルボルン工科大学大学院にてMaster of Communication Design修了。2020年より、メルボルンを拠点に日本やオーストラリアのインテリアデザインを世界に発信するバイリンガルのオンラインマガジン「IDREIT(アイドレイト)」(https://idreit.com/)を創刊、編集長を務める。IDREITの活動と並行し、デザインジャーナリストとしてAXIS、Casa BRUTUS、I’m homeなどメディアへの寄稿多数。

本書の企画は、ある日突然出版社から「日本の商空間(つまり、ホテルやレストラン、物販店、オフィスなど商業系の空間デザイン)の本をまとめてみませんか?」とお声がかかったことから始まりました。“色褪せない日本の商空間”を“インテリアデザインの実務者向け”に“できるだけ具体的”な文章で、というリクエストがあり、「設計を手掛けたデザイナーの言葉をもとに、筆者なりの解釈や印象を重ね合わせながら記録することができないだろうか」、と考えました。
しかし、店舗のデザインというのは、そこを訪れるお客さんのためにあり、経済活動のために存在するものと理解しています。その上、編集者である私のような立場から順位をつけられるものではなく、また、順位をつけるべきものではないと常々感じていたので、掲載店舗を選ぶ作業は難航しましたが、“設計手法”を切り口に、2000年前後から今日までに訪れた、自分の記憶に刻まれた34の事例を抽出しました。

読者の皆さんが実際に訪れたことがある店舗であれば異なるご意見も多々あると思いますが、極めて私的な見地から執筆した本書が、現代のインテリアデザインを楽しみ、また、時代をつくってきた名店に思いを馳せるきっかけになれば幸いです。
また、ここに紹介した34のストーリーのうちの一つでも、空間デザインを学ぶ学生の方々の探求心を刺激することができれば、日本発の店舗デザインに魅了されてきた者としてこれ以上の喜びはありません。

山倉礼士

なし

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