基礎講座 建築設備

金政秀 編著
山本佳嗣・樋口佳樹・伊藤浩士・韋宇銘・中野淳太 著

内容紹介

建築設備の全体像を二色刷りのイラスト・図表360点以上を用いて解説。「なぜこうなる?」「どこがどうなっている?」の疑問に丁寧に応えた。実務者と研究者の共同執筆により、給排水衛生・空調・電気の基本3分野を現場に即しバランス良く押さえた。二級建築士試験キーワードを網羅、章末の練習問題で習得度もチェックできる。

体 裁 B5変・204頁・定価 本体2800円+税
ISBN 978-4-7615-2700-6
発行日 2020/05/01
装 丁 KOTO DESIGN Inc. 山本剛史

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紙面見本目次著者紹介はじめに採用特典教材正誤情報

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はじめに

1章 建築設備の役割

1-1 建築設備のさまざまな役割
1-2 地球環境への影響
1-3 建築計画と設備計画
練習問題

2章 給排水衛生設備

2-1 給排水衛生設備の概要と歴史
2-2 給水設備
2-3 給湯設備
2-4 排水・通気設備
2-5 排水処理設備
2-6 ガス設備
2-7 衛生器具設備
2-8 消火設備
練習問題

3章 空気調和設備

3-1 空気調和設備の概要と歴史
3-2 室内環境の快適性
3-3 空調負荷
3-4 空気調和方式
3-5 熱源・搬送系設備
3-6 空調機
3-7 換気・排煙設備
3-8 自動制御・中央監視設備
練習問題

4章 電気設備

4-1 電気設備の概要と歴史
4-2 受変電設備
4-3 発電・蓄電池設備
4-4 幹線設備
4-5 動力設備
4-6 照明・コンセント設備
4-7 情報・通信設備
4-8 防災設備
4-9 搬送設備
練習問題

編著者

金政秀(きむ・ちょんす)

[担当:1-1~1-3、4-9、コラム(p.84)]

1972年生まれ。1998年早稲田大学大学院修士課程修了後、2007年まで㈱安井建築設計事務所で設備設計業務に従事。2010年早稲田大学大学院博士課程修了。首都大学東京特任准教授を経て、2015年より武蔵野大学准教授、2021年より同教授。博士(工学)。

著者

山本佳嗣(やまもと・よしひで)

[担当:2-1~2-6、2-8]

1979年生まれ。2006年早稲田大学大学院修士課程修了後、2006年から2018年まで㈱日本設計にて設備設計業務に従事。2018年4月より東京工芸大学工学部工学科建築コース准教授。博士(工学)、設備設計一級建築士、一級建築士。

樋口佳樹(ひぐち・よしき)

[担当:2-7、コラム(p.63)]

1975年生まれ。2000年早稲田大学大学院修士課程修了後、㈱INAX(現㈱LIXIL)を経て、2007年に一級建築士事務所樋口佳樹暮らし環境設計を設立。2012年より日本工業大学准教授。一級建築士、博士(工学)。

伊藤浩士(いとう・ひろし)

[担当:3-1~3-8]

1984年生まれ。2009年早稲田大学大学院修士課程修了後、㈱日建設計入社。国内外の環境・設備設計に従事。一級建築士、建築設備士、LEED AP BD+C取得。

韋宇銘(い・うめい)

[担当:4-1~4-8]

1983年生まれ。2008年早稲田大学大学院修士課程修了後、同年㈱日本設計入社。設備設計業務に従事。設備設計一級建築士。一級建築士。

中野淳太(なかの・じゅんた)

[担当:コラム(p.34、88、89、90、93、95、102、104、135、138、166、171)]

1974年生まれ。1999年早稲田大学大学院修士課程修了後、2002年早稲田大学大学院博士課程単位取得退学。早稲田大学理工学部専任助手、東海大学工学部講師を経て、2013年より東海大学工学部准教授。博士(工学)。

昨今の地球温暖化、東日本大震災による電力危機、あるいは建物のエネルギー消費量をネットゼロにするZEB(Zero Energy Building)などを解決、実現するためには、建築物における建築設備(給排水衛生・空気調和・電気)の役割がますます大きいものとなってきています。したがって、建築設備を学ぶことは、単にある一建築物の設備を理解するだけに留まらず、社会的なさまざまなエネルギー・環境問題を解決する道筋を見出すことにもつながります。本書は、その建築設備をこれから学ぶ初学者向けの入門書です。

本書を企画するにあたり、数十冊ある他の類似の教科書を片端から購入し拝読しました。読み進めるうちに、大いに参考にできる点や自分なりの改善点をいくつか見つけることができました。したがって、従前の教科書は大変お手本にさせていただいております。その上で、本書の特徴を以下に示します。

  • 1)初学者向けであるため「建築設備」のすべての情報を記載することはできません。したがって「実務経験者」による執筆にこだわり、初学者向けのレベル設定を行いつつ、実際の設計時につながる知識を重点的に記載しました。また、建築環境工学の範囲は記載せず、本書とは明確に分けました。つまり、情報の追加というよりもどの内容を取捨選択するかに苦心しました。
  • 2)独学で建築設備を学ぶ人にとって、初めは少々難しい分野だと想像します。そこで、スムーズに理解してもらえるように、各節の初めに、その「節全体のイメージ」をざっくり掴めるような文章と図表を示すように心がけています。この点については各章の執筆者と相当な議論を重ねました。また、テンポ良く読めるように、また途中で読み進めるのが困難にならないように、項目ごとの文章量に偏りがないようにしました。
  • 3)建築設備をより馴染みやすくする、あるいは読み物としても興味を引くために「歴史や背景」をなるべく載せました。また、建築設備の機能性を別の角度から理解するためにコラムとして「測定器とその原理」を記載しました。
  • 4)「二級建築士」の試験対策として使える内容としました。つまり、二級建築士の過去の試験問題が本書を理解することで解けるようにしています。また、理解度を確認することができるように各章ごとに練習問題を設けました。

本書が、建築設備を学ぶ読者の学習および建築設備へのさらなる好奇心へつながる一助となれば幸いです。

2020年3月 金 政秀

本書は、教科書としてご採用くださった方に、著作権者様のご了解のもと、以下のデータを特典としてご提供いたしております。

提供特典:オリジナル図版のデータ +p.108 例題⑤の補足となる表と追加問題

お問い合わせはこちらをご覧ください。

本書(第1版第1刷)におきまして、下記の誤りがございました。深くお詫び申し上げますとともに、ここに訂正させていただきます。

2020.5.18 学芸出版社
(2021.2.28 更新)

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