2025年第6回都市環境デザインセミナー|ス-パースター都市シアトル ―ジェントリフィケーションとネイバーフッド(2025/08/08|大阪・オンライン)

  • 日時:2025/8/8 (金)18:30 – 20:30
  • 会場:
    •  関西大学梅田キャンパス(関大ミライズ)4階ラボ
      (大阪府大阪市北区鶴野町1-5)
    • Zoom
  • 参加費:(会場、ZOOM参加とも同額)
    • 都市環境デザイン会議会員 500円
    • 学生 500円
    • 一般(上記以外の方)1000円
    • ZOOM参加・一般(上記以外の方)1000円
  • 定員:
    •  会場:30名
    • Zoom:90名
  • 詳細・申込:
    下記URLの末尾のお願いをご確認・同意のうえお申込ください。
    https://peatix.com/event/4452399/view

内容

シアトルを20年前から調査され、このほど『ネイバーフッド都市シアトル』を上梓された内田奈芳美さんをお招きします。

アメリカの北西端に位置するシアトルは、海運とグレートノーザン鉄道による港湾都市として栄え、さらに造船業、ボーイング社による航空産業の街として発展した。1919年にはアメリカ初のゼネストを決行するなど、労働者の街でもあった。また20世紀初頭にオームステッド兄弟が提案したパークシステムが実現され、緑豊かなエメラルドシティと称されるまでになった。
しかし1970年代、ボーイング社の経営不振により危機に見舞われる。そんななかでも高速道路や再開発に反対する市民運動、ネイバーフッドを単位とした市民参加、アーバンビレッジを標榜した都市計画・都市デザイン、LRTの整備によって、多様性と寛容性を大切にしたウォーカブルシティとして蘇ってきた。

同時期、とくに2000年前後から、その住みやすさや文化的なイメージも助けとなってIT企業などが集約してきたが、マイクロソフトの創業者による集中した都市開発が「サウス・レイク・ユニオン」地域ですすみ、都市デザインのお手本のような風景が生まれている。

一方で開発から守られたパイクプレイスマーケットには歴史と生活文化が、キャピトルヒルにはカウンターカルチャーが花開き、コロナ・パンデミック下ではBLM(ブラック・ライヴズ・マター)を掲げ警察署とその付近を占拠した自治区も一時的に生まれた。だが、そういった文化や場所性も大きなうねりに取り込まれ消費されているように見える。

本セミナーでは、内田さんに「ネイバーフッド」と「ジェントリフィケーション」を切り口に、シアトルという都市の成長と、凝縮した開発によって人々の日常がどう変化したのか、その変化に人々はどう向き合ってきたのかを語っていただきます。

講師紹介

内田 奈芳美[埼玉大学人文社会科学研究科教授]

主催

都市環境デザイン会議関西ブロック、学芸出版社
セミナー担当:前田裕資 judikansai2025@gmail.com