美の条例
目 次
第1章 条例の誕生
1 真鶴町とは
- 坂の町 17
- 良好な入江 18
- トロッコ 18
- 頼朝 19
- 御林 20
- 生き物 21
- 祭り 21
- 海の仕事 24
- 山の仕事 25
- 畑の仕事 26
- もてなす仕事 28
- 町のたたずまい 29
2 開発ラッシュ
- 「アーバン・ルネッサンス」によるダメージ 32
- リゾートマンション開発 33
- 役所と議会の対応 34
- 「白地地域」 36
- 開発容量とインフラの限界 37
- 水に限界 39
3 水の2条例
- 開発モラトリアム条例 40
- 法的に危うい開発モラトリアム 41
第2章 条例をめぐる環境
1 日本の土地利用規制
- 「国家高権」 44
- 自治体の抵抗 45
- 「指導要綱」 46
- 新都市計画法 47
- 規制緩和 48
2 「指導要綱」から「条例」へ/まちづくりの静かな革命
3 都市計画法の改正をめぐって
- 都市計画法の改正の発端 55
- 野党案 56
- 成立した改正都市計画法 58
第3章 ブレーク・スルー
1 策定手続き
- 条例策定の過程 64
- 庁内プロジェクトでの条例案策定 64
- 合意形成と論点 66
- 県「風致地区」の切りはなしの理由 68
- 住民と町の判断 69
2 緊張関係
- 神奈川県の条例審査 70
- 条例は制定できない? 73
- 県との争点 74
- 地方分権と創造法 82
3 全文解説
- 「まちづくり条例」の構成 85
- 「総則」 87
- まちづくり計画 89
- 「まちづくり計画」の決定プロセス 91
- 真鶴町独自のゾーニング 93
- 「美の原則」 95
- 「まちづくり審議会」 97
- 建設行為の基準 99
- デュープロセス 99
- 地区まちづくりの推進 102
- その他 104
- 施行 104
- 経過措置 104
- 条例の制定 105
第4章 「美の基準」
1 「美」とは何か
- 景観を超えて--すべての地域、 すべての人々のあらゆる行為に適用されること 108
- 「美の原則」 111
- 一つのヒント 111
- 「美の原則」と「キーワード」 115
- パタン・ランゲージ 118
- 町の声 120
- 「パタン」と「キーワード」 121
- 「キーワード」と「パタン」の違い 123
- パタンと法の技術 126
- ファサード規制を超えて 129
- 言葉 132
- 参加の機会 133
- 地域の質と普遍な質 136
2 「美」の共有
- 「美の基準」は「ファシズム」か? 139
- 超高層ビルディング 140
- 美を共有する喜び 143
第5章 美の実験(コミュニティセンター)
1 参加のプロセス
- アンケート 149
- 建築家のラブレター 152
- 建設委員会 153
- ヒヤリング 155
- 敷地を歩く 156
- ボリュームモデリング 157
- 「美の基準」へのアプローチ 158
- 1/100のスケールで見えるもの 160
- 「美の基準仕様書」と詳しいモデル 161
- 公共建築の壁を超える 170
- 職方と総合建設業(ゼネコン) 172
2 材料のプロセス
- 材料を探す 174
- 足もとを見る 175
- モルタルをつくる 176
- 木を探す 177
- 御林を探す 178
- 開発行為地の松 179
- 地場の木と流通の材木 180
- 石を探す 180
- 間知石 182
- 新しい積み方への挑戦 182
- 木っ端石を積む 183
- 植物を見る 184
- 2センチ花壇と「植物秘伝書」 186
- 生活を語る形はないか? 187
- 生きること、 自然にある形、 装飾の語彙 188
3 言葉と形
4 コミュニティセンター
第6章 デュープロセス
- 条例とデュープロセス 214
- プロセスの中からまちづくりは生まれる 216
- 美を実現するプロセス 217
- 「美の基準」リクエスト 217
- 事前協議 218
- 住民説明会 220
- 公聴会 221
- 報告書の縦覧と不服請求 225
- 議会の議決 226
- 議会 229
第7章 終わりなき道
1 マスタープランの限界
(1)マスタープランとは 241
- 「市町村マスタープラン」 241
- 「市町村マスタープラン」の内容 241
- マスタープラン策定の手続き 243
(2)マスタープランの問題点 244
- システムの欠陥 244
- 決定されていない 247
- 整合の義務がない 247
- 実現の責務がない 248
- リアリティのない文章 249
- 参加がない 250
- マスタープランは有機的秩序を生み出さない 250
- 固定的未来を描く 252
(3)マスタープランの限界を乗り越える 253
- アレグザンダーの批判 253
- マスタープランおよびパタン・ランゲージの限界 255
2 新しいマスタープランの実験
- マスタープランの新しい意味づけ 261
- 真鶴町「まちづくり計画」の試み 262
- マスタープランを作成するにあたっての基本方針 262
- 「終わりなき道」の始まり 269
- あとがき
資料
- 米国の成長管理政策とデュープロセス
- 米国のマスタープラン
- 真鶴町「まちづくり条例」
- 真鶴町「まちづくり公聴会規則」
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