メインページへ
現代アメリカ都市計画
目 次
まえがき
第１章 近代都市計画の成立と特徴
１ 近代都市計画の成立と展開
２ 近代都市計画の特徴と到達点
持てる者の財産権の保全
都市計画の狭域性（広域的調整の欠如）
ゾーニングのマスタープランへの優越
物的性格
都市計画過程の閉鎖性
近代都市計画の到達点
第２章 「都市の危機」と近代都市計画への衝撃
■現代都市計画への胎動
１ 「貧困への戦争」と「偉大な社会」
北部への黒人移動
連邦政府のイニシアティブ
２ 都市計画の再定義とアドボカシープランニング
都市計画の再定義
アドボカシープランニングの理論と実践
３ 排他的ゾーニングへの挑戦
公正住宅法の成立
マウントローレルへの道
インクルージョナリー・ゾーニングの実験
第３章 環境問題と「土地利用規制の静かな革命」
■環境問題の顕在化と環境保護運動の展開
１ 「土地利用規制の静かな革命」とは何か
土地についての新たな概念の導入
都市計画の広域化と中央集権化
開発制御メカニズムの改善
２ 「静かな革命」の展開
1)連邦政府の環境立法と都市計画改革の試み
連邦政府の環境立法
「国家土地利用政策法」の挫折
政策基準の設定
制裁措置の導入
収用問題（takings issue）
2)州政府レベルでの都市計画の改革
州憲法への環境権規定の導入
州環境法（SEPA）の制定
土地利用規制の改革
ヴァーモント環境規制法（ACT250）
3)郊外都市の成長管理
ラマポの成長管理プログラム
３ 「静かな革命」の帰結
第４章 80年代における成長管理の第2の波
■第2の波の始まり
１ 州・地方政府の新たな都市計画システム
1)80年代における州政府成長管理の特徴
環境保全から生活の質へ
総合計画としての成長管理
州政府と地方政府の連携
実効性の重視
2)フロリダの成長管理システム
70年代システムの弱点
80年代におけるフロリダ成長管理の基本構造
整合性規定（Consistency）
同時性規定（Concurrency）
アフォーダブル住宅の重視
市民参加
ELMSIII
財源問題
２ 中心都市における都市計画の再生
1)都心部における新たな都市計画の展開
サンフランシスコとボストンの成長管理政策
中心都市における都市計画再生の背景
ニューヨーク
ロサンゼルス
フィラデルフィア
サンディエゴ
ボルチモア
シアトル
ポートランド
2)中心都市における新たな都市計画の特徴
業務商業開発に対する積極的な規制と誘導の開始
アフォーダブル住宅の供給と保全
歴史的建築物の保全
多様な経済機会と市民のための雇用の場の確保
3)サンフランシスコにおける成長管理の成果
80年代成長管理政策の成果
ミッションベイ開発の現在
経済環境の変化とタイムレスな都市計画
第５章 アメリカ都市計画の現在
■現代都市計画の特徴
■成長管理の意義
１ 財産権制約の強化とテイキング問題
ルーカス判決
ドーラン判決
連邦最高裁判決の評価
テイキング立法
テイキング立法の行方
２ 都市計画過程の透明化と住民参加の拡大
投票箱都市計画
３ マスタープランの優位性の高まり
都市づくりの憲法としてのマスタープラン
マスタープランの広がり
策定過程における住民参加
プロセスとしての都市計画
４ 社会経済的視点の導入と社会的公正の追求
社会経済的視点の導入
マウントローレルII判決
閉ざされたままの郊外住宅地
ロサンゼルス暴動
５ 広域的都市計画と地方自治のバランス
広域化と中央集権化
相互承認システム
NIMBYとLULU
終 章 アメリカ都市計画の到達点と教訓
アメリカ都市計画の到達点
タイムレスな都市計画の必要性
環境保全と社会的公正の均衡
土地利用規制の効果と限界の冷静な認識
都市計画における分権の意義
未完の「静かな革命」
あとがき
年 表 ｢｢アメリカにおける現代都市計画の展開
参考文献
索 引
メインページへ
このページへのご意見は学芸出版社へ
大野輝之著『現代アメリカ都市計画』
目録ホームページへ
学芸出版社ホームページへ