カラー版 図説 西洋建築の歴史


西田 雅嗣 編著 小林 正子 著 本田 昌昭 他著

内容紹介

ヨーロッパ建築史の本格的教科書の誕生!

ヨーロッパ建築の歴史の全体像を、古代・中世・近世の三部構成でたどり、一貫した簡潔な紙面デザインで見やすく構成した本格的な西洋建築史の教科書。各章の冒頭にはそれぞれの「時代様式概説」を掲げ、見開きページで構成される各時代様式の解説では、「3つの要点」が内容のポイントを示す。巻末の「学習課題」に、本書を読むときの学習の目標を示した。

体 裁 B5変・128頁・定価 本体2500円+税
ISBN 978-4-7615-2794-5
発行日 2022-1-10
装 丁 KOTO DESIGN Inc. 山本剛史

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目次著者紹介
はじめに
年 表

序 章 西洋建築史 ── 時代区分と時代様式

■第1部 建築の古代

第1章【古代】ギリシア建築 ── 神殿の建築美

1・1 〈時代様式概説〉ギリシア神殿、オーダー、シュンメトリア
1・2 エーゲ海文明とアルカイック時代
1・3 クラシック時代
1・4 ヘレニズム時代

第2章【古代】ローマ建築 ── 建築の強・用・美

2・1 〈時代様式概説〉アーチ、オーダー、ビルディング・タイプ
2・2 エトルリア時代、共和政時代
2・3 帝政期(1)
2・4 帝政期(2)
[コラム]建築書で見る西洋建築 1【古代】『ウィトルーウィウス 建築書』── 「書物」という建築の形

■第2部 建築の中世

第3章【中世】初期中世建築 ── キリスト教建築の成立

3・1 〈時代様式概説〉長堂と集中堂
3・2 古代末期
3・3 蛮族侵入期
3・4 プレ・ロマネスク建築

第4章【中世】ビザンティン建築 ── ドームの建築

4・1 〈時代様式概説〉ギリシア十字式教会堂
4・2 初期ビザンティン建築
4・3 中・後期ビザンティン建築

第5章【中世】ロマネスク建築 ── 教会堂と神の国

5・1 〈時代様式概説〉ヴォールト、長堂式教会堂、霊性表現
5・2 11 世紀のロマネスク建築
5・3 12 世紀のロマネスク建築(1)
5・4 12 世紀のロマネスク建築(2)
5・5 ロマネスクのヨーロッパ

第6章【中世】ゴシック建築 ── 大聖堂と神の光

6・1 〈時代様式概説〉都市の教会堂、光、骨組みの構造
6・2 初期ゴシック建築
6・3 古典期ゴシック建築
6・4 後期ゴシック建築
6・5 ゴシックのヨーロッパ
[コラム]建築書で見る西洋建築 2【中世】『ヴィラール・ド・オヌクールの画帖』── 「素描」と幾何学の原理

■第3部 建築の近世

第7章【近世】ルネサンス建築 ── 古代の再生と古典主義

7・1 〈時代様式概説〉古代への回帰と新しい建築原理、新しい建築言語
7・2 イタリア初期ルネサンス建築
7・3 イタリア盛期ルネサンス建築
7・4 イタリアのマニエリスム建築
7・5 スペインとフランスにおけるイタリアニスム
7・6 ネーデルラント、イギリス、ドイツのルネサンス建築

第8章【近世】バロック建築 ── 劇的表現の総合芸術

8・1 〈時代様式概説〉幻想性と空間性
8・2 ローマとバロック建築
8・3 盛期バロック建築
8・4 古典主義とフランスのバロック建築
8・5 フランス古典主義建築
8・6 イギリス、ドイツ、スペインのバロック建築

第9章【近世】新古典主義建築 ── 理性、古代、革命

9・1 〈時代様式概説〉簡素・単純・純化、ギリシアとローマ、純粋形態
9・2 古代への眼差しと理性
9・3 革命時代の建築と合理的設計思想
9・4 アンピール様式とグリーク・リヴァイヴァル、ピクチャレスク

第10章【近世】歴史主義建築 ── 様式の時代、中世の発見

10・1 〈時代様式概説〉ピクチャレスク、ゴシック、様式
10・2 ピクチャレスクとロマン主義
10・3 ゴシックの再発見とゴシック・リヴァイヴァル
10・4 「様式」と建築
[コラム]建築書で見る西洋建築 3【近世】『パラーディオ 建築四書』──「製図」が考え「図面」が語る「建築書」

学習課題『 西洋建築の歴史』理解のための 50題
図版出典
索 引
著者略歴

■編著者

西田 雅嗣

京都工芸繊維大学大学院教授。1958年北海道生まれ。博士(工学)。専門は、西洋建築史と西洋中世建築の考古学的研究、および日本建築を西洋文化との比較で考える比較建築論。主な著書に、『ヨーロッパ建築史』(編・共著、昭和堂、1998)、『シトー会建築のプロポーション』(中央公論美術出版、2006)、『フランス・クリュニー地方のロマネスク教会堂建築群』(A・ゲローとの共著、中央公論美術出版、2019)、Vocabulaire de la spatialitejaponaise(共編・共著、CNRS 出版、2014)、L’idee d’architecture medievale au Japonet en Europe( 共編・共著、Mardaga、2017)、Particularites de l’architecturejaponaise – Ota Hirotaro(共著・共訳、Nouvelle editions Scala、2020)などがある。
執筆担当:序章、第1部~第3部の扉、第1章~第10章の第1節、第3章、第5章~第7章、第9章第2節、コラム「建築書で見る西洋建築」1~3、学習課題。

■著者

小林 正子

成安造形大学、摂南大学、帝塚山大学非常勤講師。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン留学。京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。一級建築士。専門分野は近代建築史。主な著書に、『ヨーロッパ建築史』(共著、昭和堂、1998)、『近代建築史』(共著、昭和堂、1998年)、『テキスト建築の20世紀』(共著、学芸出版社、2009)、『カラー版図説建築の歴史』(共著、学芸出版社、2013)など。
執筆担当:第1章第2節~第4節、第9章第3節、第4節、第10章第2節~第4節。

本田 昌昭

大阪工業大学工学部建築学科教授。1963年京都府生まれ。京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(学術)。大阪府立工業高等専門学校助教授、京都工芸繊維大学研究員等を経て、現職。専門分野は、近代建築史。主な著書に、『ヨーロッパ建築史』(共著、昭和堂、1998)、『テキスト建築の20世紀』(共編・共著、学芸出版社、2009)、『カラー版図説建築の歴史』(共著、学芸出版社、2013)、など。
執筆担当:第2章第2節~第4節

原 愛

1986年生まれ。京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。2010~2016年、京都工芸繊維大学西田研究室のフランス・ロマネスク建築の実測調査に、中心メンバーとして従事。『フランス・クリュニー地方のロマネスク教会堂建築群』所収の実測図面作成を担当。学位論文は『不整合性と寸法に見るセナンク修道院の中世における建設』(京都工芸繊維大学学位申請論文、2017)。
執筆担当:第4章第2節、第3節

南 智子

京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科博士後期課程建築学専攻。1965年京都府生まれ。研究対象はバロックの建築家フランチェスコ・ボッロミーニ。共著書に『作家たちのモダニズム―建築・インテリアとその背景』(共著、学芸出版社、2003)、『近代日本の作家たち―建築をめぐる空間表現』(共著、学芸出版社、2006)。
執筆担当:年表、第8章第2~6節、学習課題、索引

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