クイックパース


宮後 浩 著

内容紹介

ポイントをおさえることで、簡単に描ける!

パースには様々な用途があるが、デザインイメージ段階のスケッチパースはスピードが勝負。本書では、巨匠たちの魅力的な建築を題材に、図面・写真からパースを簡単に起こす手順、着彩の仕方を解説する。また、陰影・点景などを描くためのテクニックも紹介。方眼紙を使って、10分で描けるクイックパースを体感してみよう。

体 裁 B5変・128頁・定価 本体2300円+税
ISBN 978-4-7615-2791-4
発行日 2021-09-10
装 丁 赤井佑輔・西野ゆかり(paragram)

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・軽井沢山荘
・軽井沢山荘インテリア
・アアルト自邸
・アアルト自邸インテリア
・前川國男邸
・スカイハウス
・グラスハウス
・サヴォア邸
・ファンズワース邸
・サグラダファミリア

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序章 イメージを素早く形にするパース

第1章 さっと描けるパースの基本

パースの基礎と用語
平行線が交わるのがパースの世界
1消点パース/2消点パース/3消点パース

建築の基礎知識・必要な図面
図面の種類

方眼紙を使って速描きに挑戦!
方眼紙を効率よく使おう! /方眼紙の使い方

外観 2消点パースを描こう

建物の特徴/構図について/図面を見て形をつかむ/描く準備
正面の壁を描く/側面を描く/詳細、点景を描いて完成

インテリア 1消点パースを描こう

建物の特徴/構図について
図面を見て形をつかむ/描く準備
空間(箱)を起こす/グリッドを割り付ける/開口部、家具を描く
詳細を描き込み完成

点景が入るとどうなるの?
点景の描き方……植栽/人物/車/家具

速描きテクニック

———-

第2章 名建築を速描き!

構図(アングル)が決め手! シンプルな建物を魅力的に描く |サヴォア邸
樹々の中にたたずむ建物を表現する |軽井沢の山荘(外観)
屋外の風景を意識して仕上げる |軽井沢の山荘(インテリア)
シンメトリーで落ち着きのある住宅を効果的に見せる |前川國男邸
階段の起こし方
きりっとした静寂さを表現する1消点パース |ファンズワース邸
無機質な建物は背景の描写がポイント |グラスハウス
アングルによって建物に迫力と変化を与える |スカイハウス
建物のビューポイントを見極めてから描く |アアルト自邸(外観)
家具の描き方で北欧のインテリアをイメージする |アアルト自邸(インテリア)
写真から比率を割り出して描く |サグラダファミリア

———-

第3章 パースを仕上げよう──陰影と着彩

線画の仕上げ方
陰影について
線画仕上げのポイント
着彩をしよう
着彩法の比較 |落水荘

白図

宮後 浩

芸術学博士。(一社)日本パーステック協会理事長、㈱コラムデザインセンター代表取締役、㈱コラムデザインスクール学長。瑞宝単光章叙勲受章者。
1946年大阪府生まれ。多摩美術大学デザイン学科卒業後、4年間建築事務所で建築実務の勉学後、26歳の時、建築、インテリアデザインと、パースを専門にコラムデザインセンター創立。パース制作及び教育指導の経歴は約半世紀に渡り、わかりやすい指導には定評がある。著書は30冊に及ぶ。

私が今まで設計デザインや、パース制作、教育指導に携わって約半世紀になります。この間「パーステック」「インテリアプレゼンテーション」「スケッチパース」などを出版し、今回でちょうど30冊目になり、手描きパース講座の修了生も8,000人に達しています。パース制作に関しては、スケッチも含め約1万枚近くになるでしょうか。

ずっと描いてきて思うのは、パースは使われる段階、用途によって描き方が変わるということ、またパースを描く上で重要なことは、「速く」というのが最大条件だということです。

パースは額に入れて飾っておくような芸術品ではなく、あくまで図面の一部であって、その目的は、いかに設計者のイメージを速く正確に伝達するかのための、言ってみれば販促ツールにほかなりません。いくらきれいに描いていてもタイミングを外したパースは、ただの紙切れに過ぎないのです。

クライアントとの計画段階において、打合せを重ねプランがまとまってくると、次に要望されるのはデザインイメージですが、プランが決まったからといって、よほど経験を重ねた方でないと空間のイメージはできません。お互いのイメージが共有できないと、後の設計図作成や、施工に関してまでも食い違いが発生することになります。デザインイメージを共有する手段として、その場で描くスケッチパースが重要になり、パースを見て初めてクライアントは、自分のイメージしている空間かどうかが判断できるのです。

建築をつくる時、十分に打合せもしないで、図面化されることもしばしばありますが、そうすると設計完了時のCGパースを見て、あるいは工事が進んできて初めて空間イメージが異なることに気づくといったことにもなりかねません。

本書は、建築を学ぶ人なら一度は聞いたことがある名建築を通じて、スケッチの描き方を学んでもらおうと企画しました。名建築の魅力に触れながら、パースは簡単に描けるということを感じていただければ幸いです。

ここで紹介する描き方は、実践的に「そこそこ正確、めちゃくちゃ速く」ということに重点を置いていますが、イメージ共有という段階においてはこれで十分だと思います。
外観にしろ、インテリアにしろ、一旦ポイントを覚えてしまうとどんな建物でも簡単に描けるようになるので、この機会にぜひ習得してほしいと考えています。

宮後 浩

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