図説 建築施工

江口清 編著
稲垣秀雄・本橋健司・宗永芳・下村修一・早川光敬・石山央樹・本橋健司・輿石直幸・芳村惠司・宇野朋子・平岩陸 著

内容紹介

施工管理の要点から各種工事、維持管理・改修・解体まで、工程順に施工の方法、工事の流れをまとめた。施工に馴染みのない学生・初学者の理解を助けるため、現場の様子や細部がわかるイラスト・写真を多数掲載するとともに、現場管理・品質管理のポイントをわかりやすく解説する。一級建築士試験にも対応した演習問題付き。

体 裁 B5変・192頁・定価 本体2800円+税
ISBN 978-4-7615-2724-2
発行日 2019/12/10
装 丁 KOTO DESIGN Inc. 山本剛史

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序章

1章 施工管理

1・1 建設業の特徴
1・2 建設事業とは
1・3 建設工事と現場運営
1・4 現場技術者の役割
1・5 設計図と施工図の違い
1・6 準拠図書(各種仕様書)
1・7 主な工事検査と手続き
1・8 現場技術者に求められる能力
演習問題

2章 仮設工事

2・1 仮設とは
2・2 仮設の種類と概要
2・3 工程ごとの仮設
演習問題

3章 土工事・地業工事・基礎工事

3・1 基礎の種類と工事の流れ
3・2 調査
3・3 根切り山留め工事
3・4 地盤改良
3・5 杭工事
3・6 地業工事・埋戻し盛土工事
演習問題

4章 鉄筋コンクリート工事

4・1 型枠工事
4・2 鉄筋工事
4・3 コンクリート工事
演習問題

5章 鉄骨工事

5・1 鉄骨工事のバリエーション
5・2 鉄骨工事の流れ
5・3 鉄骨の発注
5・4 鉄骨製作
5・5 柱脚の定着
5・6 鉄骨建方
5・7 工事現場接合
5・8 鉄骨工事の仮設
演習問題

6章 木造工事

6・1 木造建築とは
6・2 木材の性質
6・3 木造軸組構法の各部工事
6・4 木造建築の各種性能・施工手順
演習問題

7章 内外装工事

7・1 左官工事
7・2 塗装工事・吹付け工事
7・3 陶磁器質タイル張り工事
7・4 内外装パネル工事
7・5 張り石工事
7・6 建具工事
7・7 ガラス工事
7・8 内装工事
演習問題

8章 防水工事

8・1 防水工事とは
8・2 メンブレン防水工事
8・3 アスファルト防水
8・4 改質アスファルトシート防水
8・5 合成高分子系シート防水
8・6 塗膜防水
8・7 シーリング防水
8・8 シーリング防水の施工
演習問題

9章 設備工事

9・1 電気設備工事
9・2 給排水衛生設備工事
9・3 空気調和設備工事
演習問題

10章 維持管理・改修工事

10・1 維持保全とは
10・2 維持保全の方法
10・3 建物の劣化
10・4 建物の調査・診断
10・5 耐震改修工事
10・6 各種改修工事
演習問題

11章 解体工事

11・1 解体工事の施工
11・2 解体工事の工法
11・3 廃棄物の処理
演習問題

編著者

江口 清/元・中部大学工学部教授

著者

稲垣 秀雄/元・戸田建設
宗 永芳/前田建設工業(株)建築事業本部建築技術部長
下村 修一/日本大学生産工学部建築工学科准教授
早川 光敬/元・東京工芸大学教授
石山 央樹/大阪市立大学工学部准教授
本橋 健司/芝浦工業大学名誉教授・(一社)建築研究振興協会会長
輿石 直幸/早稲田大学理工学術院教授
芳村 惠司/武庫川女子大学建築学科ほか非常勤講師
宇野 朋子/武庫川女子大学建築学科准教授
平岩 陸/名城大学理工学部准教授

現在は大変革の時代と言われ、自動車や飛行機の自動操縦に代表されるように高度な無人化・省力化が急激に進み、1 千万km 彼方の小惑星の砂を持ち帰ることですらも実現している。一方、建築を造っているところ、すなわち建築施工の現場では、新材料や新工法を開発して現場で採用したり、材料の加工・下準備を工事現場ではなく工場で行うなど徐々に改革は進んでいる。しかし相変わらず大勢の人が寄ってたかって工事をしている印象は拭い切れない。

しかも現在、建物の新築に対する要求は極めて多く、ブームと言っても良いような工事の量があり、現場では日々その工事をこなし、多くの建物を造っている。これは建築業界の使命であり、それを支えていることは建築に関わっている我々の誇りでもある。

昭和の半ば頃までは、空き地や住宅工事の現場は何処でも自由に入ることができ、子供の遊び場だった。そこには、木材や砂・利砂などがあり、大工道具その他の職人の道具があり、大工さんは木材を加工し、左官屋さんは漆喰やモルタルを練り壁や床に塗っていた。子供は時々怒られながらも、職人さんたちの作業をじっとながめ、帰りには木切れやタイルの欠片を貰い、家に持ち帰って宝物にしていた。しかし時代とともに、空き地は立入禁止となり、現場は仮囲いで囲まれるようになり、子供達が職人さんの作業を見ることはできなくなった。

このように、子供の頃に現場をまったく見ることのなかった学生諸君に、建物はどう造られていくのか? 工事現場の仮囲いの中でどんなことが行われているのか? を教えるのに最も良い方法は何かを考え、本書において行き着いた結論が、図やイラストを多数使用することである。建築を学ぶ上で、最初に疑問に思うことをわかりやすく、かつ正確に解説するために、また現場で仕事をする上で最小限の知識を備えるために、ベテランあるいは気鋭の技術者により解説を加え記述している。そして現場を知り尽くしたイラストレーターの手になるイラストを多用してその理解を容易にしている。

本書をマスターし、建築施工の基礎を理解した諸君は、さらに一つ上の段階に進んでより詳しく深く学んでいって、現場管理に必要な知識を増やしていただきたい。

2019 年11 月 著者を代表して
江口 清

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