現代のまちづくりと地域社会の変革



書 評



『地域開発』((財)日本地域開発センター) 2003. 8
 国内外における社会経済状態の変化は、わが国の都市計画に対しても大きな転換を迫っている。本書はこの転換を、グローバルな持続的発展概念への収斂、公・共・私型社会システムへの移行、による「まちづくり」時代への転換と考えている。
 このような問題意識に基づき、第1部でわが国の明治以降の近代都市計画史からまちづくりという考え方の意味や背景を概観した上で、その現代的展開について解説し、第2部で欧米における、コミュニティ開発、サステイナブルという理念に基礎を置いたまちづくり事例を紹介し、第3部で、わが国における公・共・私型社会の創出へ向けた事例を、2001年に施行された地方分権一括法の議論をふまえて解説している。
 本書は、都市計画家、元市長、NPO運動家という立場の異なる3人によって書かれた、事例紹介的なものであり、新たなまちづくりのあり方を概観することができる1冊であろう。

『建築士事務所』((社)日本建築士事務所協会連合会) 2002.11
 日本最初のまちづくり(名古屋栄東)、日本最初の住民主体のまちづくり(神戸市丸山地区)、日本最長のまちづくり(神戸市真野地区)、NPOとまちづくり(ピッツバーグ、バナナケリー他)地方分権とまちづくり(ニセコ町、箕面市、徳島市、草津町)、さらには、まちづくりの現代的課題(セントヘレンス、マンスフィールド、バーミンガム他)など、現代のまちづくりが直面しているパラダイム転換の様を、実践の側から照射。











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