現代のまちづくりと地域社会の変革



CONTENTS


T まちづくりの歴史とパラダイム転換

1章 まちづくりが生まれるまで ―日本における近代都市計画の誕生と特質―
 1‐1 戦後高度経済成長期まで継続した戦前型都市計画
 1‐2 成熟しなかった都市政策論
 1‐3 都市経営論の歴史的限界
2章 まちづくりが生まれたころ―日本近代都市計画の対抗概念としてのまちづくり―
(1)まちづくりとは
 2‐1 星雲状態の中から
 2‐2 近代都市計画の対抗概念
(2)日本最初のまちづくり―名古屋市栄東地区
 2‐3 都市計画の街・名古屋
 2‐4 インナーシティ・栄東地区
 2‐5 日本最初のまちづくり誕生の背景
 2‐6 市民プランナーとしての計画専門家
(3)日本最初の住民主体のまちづくり―神戸市丸山地区
 2‐7 神戸のアバンダンドエリア
 2‐8 「たたかう丸山」の誕生
 2‐9 神戸市都市計画の軌道修正
 2‐10 都市計画研究とまちづくり
 2‐11 近隣住区計画の挫折
 2‐12 普通のまちへ
3章 まちづくりの継続と変容―日本近代都市計画のパラダイム転換―
(1)日本最長のまちづくり―神戸市真野地区
 3‐1 神戸の最低辺地域から
 3‐2 公害追放運動からのスタート
 3‐3 まちづくり運動の資質と条件
 3‐4 まちづくり運動から本格的まちづくりへ
 3‐5 近代都市計画を超克する真野まちづくり
 3‐6 地区計画制度とまちづくり条例の限界
 3‐7 神戸市インナーシティ計画の転換と回帰
 3‐8 阪神・淡路大震災における真野地区の対応
 3‐9 継続的まちづくりの意味するもの
(2)まちづくりのパラダイム転換
 3‐10 最近のまちづくり研究をめぐって
 3‐11 まちづくりは都市計画を包含する
 3‐12 まちづくりNPOによる市民まちづくり
第T部のまとめ まちづくりの物語に近づく

U 市民参加と現代のまちづくり―アメリカ、EUの事例から

4章 ピッツバーグのルネッサンス
 4‐1 パートナーシップによるルネッサンス
 4‐2 スラム・クリアランス
 4‐3 ピッツバーグ歴史ランドマーク基金
 4‐4 もう1つの民間
 4‐5 ボトムアップ型コミュニティ開発の制度化
 4‐6 都心のにぎわい
 4‐7 新しい成長のエンジン
5章 チャタヌーガの奇跡
 5‐1 チャタヌーガ・ベンチャーの結成
 5‐2 ビジョン2000
 5‐3 社会的課題の解決
 5‐4 ダウンタウンの再活性化
 5‐5 サステイナブル・シティへ
 5‐6 チャタヌーガ・ベンチャーの「解散」
 5‐7 ゼロ・エミッションへの挑戦のとん挫
6章 非営利民間組織の時代
(1)非営利民間組織論の現状
 6‐1 NPOとは何か?
 6‐2 社会的経済とは何か?
 6‐3 サードセクターというとらえ方
 6‐4 非営利民間組織の未来図
(2)非営利組織によるまちづくりの陥穽
 6‐5 バナナケリーの伝説
 6‐6 バナナケリー伝説の終焉
 6‐7 グラウンドワーク
 6‐8 ノッティンガム・グラウンドワークの破綻
 6‐9 非営利民間組織の課題
7章 ヨーロッパのまちづくりと現代的課題
 7‐1 グラウンドワークによるコミュニティ再生 ― イギリス:セントヘレンズ、マンスフィールド
 7‐2 都市計画家の夢と現実 ― イギリス:バーミンガム
 7‐3 交通とまちづくり ― オランダ:デルフト、アルメール、ドイツ:フライブルク
 7‐4 寒村をツーリズムの土地に ― アイルランド:バリハウラ
 7‐5 再自然化とツーリズム ― イタリア:フェラーラ、ドイツ:ラドルフツェル
 7‐6 再生可能エネルギーによる地域発展 ― スウェーデン:ベクショー、デンマーク:ビホルグ、ドイツ:フライブルク、ハイデルベルク
8章 EUの地域政策とサステイナブル・シティ
(1)構造政策と構造基金
 8‐1 構造基金と構造政策
 8‐2 1999年改革
 8‐3 構造政策の政策過程
(2)サステイナビリティとまちづくり
 8‐4 サステイナブル・シティ
 8‐5 サステイナブルな発展の3つの側面
 8‐6 サステイナブルな都市の発展にむけて
第U部のまとめ  参加こそがまちづくりの鍵


V 地方分権と現代のまちづくり―日本の事例から

9章 地方分権と地域社会―公・共・私型社会と拡張された直接民主主義―
 9‐1 住民主体の地方分権
 9‐2 官民型社会から公・共・私型社会へ
 9‐3 地域の政策づくり・意思決定への市民の参加と直接民主主義の活用
10章 地方分権と21世紀のまちづくり
(1)地方分権から地方政府の確立へ
 10‐1 観光と農業の町―北海道ニセコ町
 10‐2 先進的行政とまちづくり基本条例
 10‐3 自治基本条例と今後のまちづくり
(2)協働型まちづくりの制度化
 10‐4 典型的な衛星都市としての大阪府箕面市
 10‐5 NPO法人「あそびりクラブ」とNPO条例
 10‐6 まちづくり3条例は何を目指しているのか
 10‐7 市民社会の形成と公共性の再構築
 10‐8 多様な市民運動と現代のまちづくり
(3)住民投票からNPO法人設立へ
 10‐9 日本の住民投票
 10‐10 徳島市の住民投票運動
 10‐11 住民投票後の地域づくり運動〜NPO法人「吉野川みんなの会」設立へ
(4)地域通貨からみた地域づくり
 10‐12 急速に普及し始めた地域通貨〜なぜいま地域通貨なのか
 10‐13 地域通貨“おうみ”と地域づくり
第V部のまとめ 地域社会の自立から公・共・私型社会へ

おわりに
索  引
あとがき










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