コミュニティガーデン
市民が進める緑のまちづくり
書  評

『地域開発』((財)日本地域開発センター) 2003. 8
 今日、アメリカ社会においてコミュニティガーデンは既に市民権を得ており、その活動が拡大した背景には、環境問題や教育・福祉問題、地域・家庭問題などの意識の高まりがあると言われるが、この点では我が国も共通した問題を抱えている。
 本書は、アメリカにおけるコミュニティガーデン活動の取り組みの現状と実態の紹介に始まり、その歴史を紐解きながら、アメリカの特殊性と日本にも通じる普遍性とを明らかにする。
 また、筆者のコミュニティガーデンに対する思い、そして、何とかこの手法を取り入れ日本独自の展開を図ることはできないかと、地域創作活動の手段、あるいは生活環境づくりのひとつの手がかりとして、緑を供用空間としたコミュニティガーデンを取り上げ、我が国での展開手法(効果)と実現の可能性を探りつつ考察していく。

『地方自治職員研修』(公職研) 2002.10
 筆者が米国で目にしたもの。それは荒廃した地域に存する緑の一角、コミュニティガーデンだった。子らが遊び回る横で、老夫婦が園芸作業に勤しみ、井戸端会議を楽しむ人もいる。米国では、環境や教育、福祉、地域・家庭問題への意識の高まりがコミュニティガーデンを生んだが、同じ問題を抱え、まち中に空地を抱える日本でも、この手法は有効ではないか。地域創造活動・生活環境づくりの手段として、コミュニティガーデンを取り上げ、その展開手法と実現の可能性を考察する。

『グリーン情報』 2002.9
 『グリーンゲリラ』というユニークな名前を聞いたことがあるだろうか? ニューヨークで活躍している民間団体で、地域の緑化活動を行いながら、コミュニティの形成を含めた総合的な地域環境作りをサポートしている。
 本書では、アメリカの個性的なコミュニティガーデンとそこでの活動を例に挙げながら、日本で緑のまちづくりを実践するためのプロセスをていねいに探っていく。プロセスの中でNPOの果たす役割や、行政その他の組織との協働について触れ、市民を主軸とした日本型コミュニティガーデンを広げていくことの意義を語る。
 日本でも徐々に注目されはじめたコミュニティガーデンだが、その性質や可能性について、実際に知られていないことも多い。コミュニティガーデンから、まちづくりを考えるという切り口が新鮮だ。

『全国農業新聞』(全国農業会議所) 2002.8.30
 まだあまりなじみのない言葉だが、「コミュニティガーデン」がいま、注目を集めている。進行する都市化の中で、地域に展開される共用の庭づくり活動とでも言ったらいいだろうか。大きな特徴は、行政が管理する公園などと違い、地域住民自身が責任をもつ緑地空間であるということだ。
 人々が植物を育てることを通じて出会い、交流し、学び、生産物を分かち合うとともに、近隣の景観や地域愛の向上にもつながる。こうした「庭」が、アメリカでゲリラ的に誕生しているという。
 本書では、アメリカのコミュニティガーデンの事例や歴史、活動の実態を紹介するとともに、日本における実践や可能性を展望している。

『建築士事務所』((社)日本建築士事務所協会連合会) 2002.8
 子どもたちの笑い声、近隣の住民の井戸端会議、園芸作業をする高齢者の生き生きとした表情…、地域住民のふれあいの場となるコミュニティガーデンは環境・教育・福祉問題、地域活性化への取り組みを市民レベルで進めていくための有効な手段となりうる。
 自治体が抱える放置遊休空地など、土地の入手法から地域交流・環境創造ステージを運営する組織のあり方まで、日本での可能性を探り、導き出すのが本書。
 海外、国内の実例が豊富に紹介されているから、参考になる一方、コミュニティガーデンの歴史や意義も説明されており、これから地域交流を進めたいと考える人には最適。











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