コンパクトシティ

持続可能な社会の都市像を求めて

もくじ


序章 都市像の意味

1  はじめに
1 豊かな暮らしと都市のありかた/2 都市や地域の変化/3 都市計画の変化/4 OECDの「日本の都市政策」に関する勧告

2  都市像としてのコンパクトシティ
1 都市像とは/2 原風景としての都市像/3 コンパクトシティ論の意味

1章 EUのコンパクトシティの理念と政策

1・1  コンパクトシティとは

1・2  サスティナビリティとは
1 ローマクラブ/2 ブランドラント委員会/3 サスティナブル・シティの理論

1・3  サスティナブル・シティ戦略とコンパクトシティ
1 提起/2 サスティナブル・シティ・キャンペーン/3 サスティナブル・シティ・レポート/4 専門家グループによる意見書/5 自治体へのEUの影響力

2章 英国のアーバンルネサンスとコンパクトシティ

2・1  英国政府によるコンパクトシティ政策の推進
1 中央政府と地方政府の関係/2 都市計画における計画主導システム/3 コンパクトシティ政策の背景/4 コンパクトシティを目指す戦略/5 計画方針ガイダンスPPGsの役割/6 アーバンビレッジ/7 ロンドンの新しい開発パターン

2・2  政府による南東部地域政策
1 地域の概況と地域政策素案の策定/2 南東部地域の開発戦略/3 アーバン・ルネサンスの実現

3章 英国の自治体が目指す都市づくり

3・1  地域の状況
1 レディング市の概況/2 都市の発展と地域構造

3・2  都市が目指すもの
1 自治体の再編成と広域計画/2 サスティナブル・コミュニティの実現/3 商業立地と都市センターのあり方/4 交通の改善を目指して

3・3  開発のコントロール
1 開発コントロールの実際/2 ローカル・プランと基本方針/3 プランニング・ブリーフからみた計画戦略

3・4  田園と町を守るサウス・オックスフォードシャの地域づくり
1 サウス・オックスフォードシャの概況/2 田園景観を守る仕組み/3 ローカル・プランの狙い/4 ローカル・プランの見直しへ/5 住宅地開発の考え方/6 商業施設の開発/7 開発コントロールの体制/8 議会の積極的な活動

3・5  英国の自治体が目指す都市像と実現方法

4章 ドイツ・オランダのコンパクトシティ政策

4・1  ドイツの都市の空間構成と都市像
1 街の中心部のにぎわい/2 歴史的都市空間の価値の継承/3 ドイツにおけるコンパクトシティ戦略/4 ドイツと日本の都市空間の比較

4・2  オランダ政府によるコンパクトシティ政策
1 政府の基本戦略/2 コンパクトシティを実現する方法

4・3  ヨーロッパ諸国のコンパクトシティ政策の流れ

5章 アメリカにおける都市スプロールへの抵抗

5・1  郊外化の実態と問題
1 アメリカにおける郊外化の実態/2 都市スプロールの原因/3 郊外化のプロセス/4 自動車に過度に依存した結果

5・2  郊外化に対抗する市街地像
1 歩行者ポケット(ペデストリアン・ポケット)/2 ニューアーバニズムと伝統的近隣開発(TND)/3 カルソープの公共交通指向開発モデル(TOD)の具体化/4 軌道系公共交通重視のトランジットビレッジ

5・3  アメリカの自治体政策
1 成長管理政策とスマートグロース/2 シアトルのアーバンビレッジ政策

6章 欧米におけるコンパクトシティ論争

6・1  コンパクトシティの原則と特性
1 コンパクトシティの原則/2 コンパクトシティによる効果/3 コンパクトシティを実現するための都市、地域政策

6・2  コンパクトシティを巡る論争

1 英国における田園居住志向/2 コンパクトシティ論争

6・3  コンパクトシティの検証
1 代替モデル/2 エネルギー効率、廃棄物削減効果/3 都市形態と交通行動/4 都市のコンパクト性と社会的公平さ/5 都市の強化/6 密度について/7 複合機能、混合用途

7章 都市形態と生活環境

7・1  計画の理念と中心市街地
1 部分と全体の有機性/2 空間の論理

7・2  市街地人口の低密化
1 歴史都市の人口密度/2 DID人口密度の低減傾向

7・3  自動車の保有と利用
1 先進国の自動車の普及と人口増加/2 都市形態と自動車保有/3 都市形態とガソリン消費量/4 自動車保有世帯の特徴/5 街なかの公共交通の衰退と再生

7・4  都市形態と交通行動
1 人口密度と生活施設へのアクセシビリティ/2 都市形態による交通行動への影響

8章 わが国におけるコンパクトシティ提案

8・1  コンパクトシティへの関心・注目

8・2  コンパクトシティをテーマとする構想や提案
1 行政による構想・計画/2 調査研究機関、研究者、プランナーからの提案/3 産業界からの提案

8・3  コンパクトシティを目指す施策

8・4  わが国におけるコンパクトシティ構想を巡る特徴
1 政府の戦略としての位置づけの弱さ/2 自治体主導/3 多様な狙い/4 公共事業的手法への依存/5 批判的視点の弱さ

9章 コンパクトシティの空間像

9・1  20世紀のさまざまな都市像

9・2  コンパクトシティの空間像
1 中世都市(有機的な自律都市)/2 メガストラクチャー(自己完結型の人工都市)/3 地域空間の段階構成

9・3  都市空間の変遷とコンパクトシティへの展望

10章 日本型コンパクトシティにむけて

10・1  新しい都市づくりの時代へ
              …欧米の取り組みと日本の課題
1 持続可能な都市を目指すEU/2 アーバンルネサンスを目指す英国/3 地域自治によるスマートグロースを目指すアメリカ/4 日本の都市の課題と可能性

10・2  日本型コンパクトシティの10の原則と三つのモデル
1 近隣生活圏(アーバンビレッジ)で都市を再構成する/2 段階的な圏域で都市や地域を再構成する/3 交通計画と土地利用との結合を強める/4 多様な機能と価値をもつ都市のセンターゾーンを再生、持続させる/5 徒歩の時代の「町割り」を活かす/6 さまざまな用途や機能、タイプの空間を共存させる/7 アーバン・デザインの手法を適用して美しく快適なまちをつくる/8 都市の発展をコントロールして環境と共生した都市を持続させる/9 都市を強化する/10 自治体空間総合計画に基づく都市経営を進める/11 日本型コンパクトシティの三つのモデル

10・3  21世紀都市へ

参考文献
索引
あとがき









 あなたは人目(2001.7.11〜)の訪問者です。