地域福祉と住まい・まちづくり

はじめに

 

1章 超高齢社会へどう対応するか

1 福祉と住宅が問われた―あらわになった住宅の貧しさ

2 仮設住宅は21世紀を予見した―超高齢社会の到来

  1. 仮設は超高齢社会
  2. 高齢者は馴染んだ地元に住みたい
  3. 孤独死が顕在化した
  4. 心のケアの雛形ができた

3 地域型仮設が証明したコミュニティケアの有効性

  1. ≦グループホームケア事業と生活支援員(LSA)派遣事業≧
  2. 意外に高い長楽公園仮設住民の満足度
  3. LSAの生きがい
  4. 閉じこもり防止に効果を上げるLSAの活動
  5. 地域型仮設住宅でのLSAの業務
  6. 地域型仮設におけるコミュニティケアの経験

4 21世紀に生かすセーフティネットの経験

5 地元にあってこそ特養が生きる

6 社会保障としての公営住宅

  1. 公営住宅の大量供給
  2. 家賃補償
  3. 集合住宅で求められるコミュニティづくりの支援

7 シルバー住宅とコミュニティづくりの経験

  1. シルバー住宅とは
  2. ≦医療・福祉・住宅の統合を目指すシルバー住宅≧ 

8 ふれあいをめざすゆるやかなコレクティブ住宅

  1. コレクティブ住宅の概要
  2. コミュニティ形成における利点と問題点
  3. コレクティブ住宅の今後の発展

9 虚弱高齢者も入れるグループハウス

10 ボランティア活動の事業化・NPOへの発展

  1. NPOへの支援
  2. 「駒どりの家」の社会福祉法人化
  3. 住民が作る特養―駒どりの郷(仮称)
  4. 地域福祉へのボランティアの役割

11 21世紀的なまちの世話人―高齢者介護支援センター

  1. 管理人がこのまちにはいない
  2. 公営住宅における孤独死
  3. 契約以外の住民にも対応
  4. シルバー住宅の警報装置
  5. 高齢者介護支援センターの仕事
  6. 特養はまちの心の支え
  7. まちの再生へ向けて
 

2章 日本の社会保障とNPO

1 在宅介護重視だからこそ必要とされるケア付き住宅

  1. 震災における住宅と福祉の経験
  2. 日本の福祉施設と高齢者住宅
  3. 公的介護保険と住宅

2 公的介護保険にみる中ぐらいの政府と市民社会の到来

  1. 公的介護保険にみる政府の大きさ
  2. 震災にみる日本の社会保障レベル
  3. ≦自立と支え合い、市民社会の到来、市場と国家≧

3 効率的な日本の社会保障―それでもすべては満足できない

  1. 日本の社会保障給付費
  2. 国民負担率
  3. 家計負担率
  4. 各国医療制度と医療費コスト
  5. 21世紀の社会保障負担

4 サンフランシスコのNPO―厳しい現実と明るく強い活動

  1. サンフランシスコでのカルチャーショック
  2. サンフランシスコ市でNPOが栄える背景
  3. サンフランシスコ市「98年活動計画まとめ」
  4. 対貧困に取り組むNPO
  5. アメリカ、日本、ヨーロッパのNPOの違い

5 ドイツのNPOとオールタナティブ住宅建設

  1. ドイツのNPO
  2. ドイツのまちづくりへの住民参加
  3. ハンブルク市アルトナ区オッテンゼン地区
  4. 住宅づくりの自助活動を支援するNPO
  5. シュタッツバウ有限会社の特徴
  6. アメリカとドイツのNPO
 

3章 心とコミュニティ

1 支え合いが幸せの条件

  1. コモン(common)にする
  2. 直後・避難所
  3. 仮設
  4. 公営住宅

2 うわさ話ができるコミュニティを

  1. コミュニティとうわさ話
  2. コミュニティとは何か?
  3. コミュニティ再生の方向

3 心は体と家、人びとの繋がりの中にある

  1. 老人ホームに入ること
  2. フェーススケールによる心のQOL評価

4 ヒトの心の4要素と医療・介護・住まい

  1. 心のベクトル4要素
  2. ヒトの自立
  3. 社会における各要素
  4. ≦伝統社会と現代社会におけるヒトの心の4要素≧
  5. ヒトの一生における心ベクトルの4要素
  6. 医療、介護、住まいにおける心の4要素

5 激変する家族と地域―21世紀にヒトは耐えられるか

  1. 家族・地域共同体の外部化と社会保障
  2. ヒトは耐えられるのか?

おわりに


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